地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

祝!神奈中バス90周年・津久井の旅 (中)

2011-06-19 00:00:00 | 濃いぃ路線バス&車両


 やまなみ温泉バスターミナルにて、津久井神奈交塗装車3並び!



 ぽっこり広がる小さな山里・篠原にて折り返す日野ポンチョ。



 林道一歩手前の深い隘路を軽快に飛ばす東野発やまなみ温泉行。



 温泉帰りの客を乗せてやまなみ温泉BTを発車する藤野行。

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 相模原市の奥座敷・津久井エリアの路線バスを楽しむ旅、藤野やまなみ温泉の絶妙な湯で肩こりほぐしに疲労回復と洒落込むのもサイコーですが、折角ですのでやまなみ温泉バスターミナルをベースに撮りバスや枝線散歩を楽しみたいもの。
 そこで第一のオススメは、やまなみ温泉のバスターミナルそのもの。バスが全く動かない時間には、脇の県道を時折クルマが通り過ぎて一瞬静寂を破るのみで、ただひたすら初夏を謳歌する鶯のさえずりが響き渡り、ボーッとしているだけで下界の憂さを完全に忘れて森林浴の境地に浸ることができます (^O^)。しかし、エアロミディが運用される基幹路線である藤野駅~奥牧野線 (野05・11) のバスと、これに連絡する藤野町営バス継承路線であるやまなみ~東野線 (や01・03)・やまなみ~篠原線 (や02) が連絡する時刻になりますと、三方から集まってきたバスがてきぱきと方向転換してズラリと並び、それぞれの方向に向かう客が乗り換えたのを確認して一斉に出発!という見事な連絡劇を楽しむことが出来ます (^O^)。勿論それは、地元利用客の利便を最大化し乗客を確保するべく練りに練られたダイヤの成せる技ですが、周囲の雰囲気に合わせての~んびりチンタラとした連絡風景を想像する向きにとっては軽~く期待が裏切られる瞬間かも知れません (笑)。
 ここからさらに奥へと分け入る藤野町営バス継承路線のうち、行き止まりの完全枝線である篠原行 (道路そのものは行き止まりではありません) に乗ってみますと、まずは谷底へ向かって狭隘な急坂を転がるように下って行き、うぉっ……いきなりヤバ過ぎ! (^o^;;) 途中には凄まじいくねり具合のヘアピンカーブもあり! しかし、何のかの言ってコミュニティバスでお馴染みの日野ポンチョだけに、狭い道も何のそのという感じでスイス~イ。そんな道が中尾日向バス停まで8~9分ほど続いた後は道幅が広がり、点々と散在する山里を眺めながら終点の篠原に到着します。所要は12分にして、運賃は現金払いオンリーで何と100円ポッキリ!!!! 折返し待ちの時間には、ブラブラと緑あふれる集落の風景を散歩するのもオツなものです……。なお、午前11時台の便は往路貸切 (汗)、復路も私と東海自然歩道からの下山客の2人のみという侘びしい利用状況ですが、僅かながらも確実に沿線人口がある以上、住民サービスとして辛うじて補助金頼みで保たれているのでしょう……。
 ちなみに篠原からは1日1本・片道のみ、途中の「釜の沢」から分け入って藤野駅~やまなみ温泉間の中間点「赤沢」に至る「篠01」という路線がありますが、明らかに通勤通学用と思われる朝6時台の運行ですので、激レア線乗りつぶしのためにはテント持参が必要でしょうか (笑)。
 篠原への往復とやまなみ温泉での入浴を楽しんだあとは、さらに南下して道志街道沿いの要衝 (?)・東野へ向かい、ゴール地点の三ヶ木 (みかげ。旧津久井町の中心で、津久井神奈交バスの本拠地) を目指しますが、その模様は改めて……。


 篠原の里。火の見やぐらのデザインがサイコーです (*^_^*)。



 やまなみ温泉から篠原方向に少々下ったあたり。初夏の彩りがあふれ・・



 道端で可憐に咲き乱れるこの花を勝手に栽培すると懲役または罰金 (汗)。