ジャカルタのメトロ5000系列(東葉を含む)のうち、メトロ5000系は3編成とも共通のスタイルとなっているのに対し、東葉1000系は何故か3編成それぞれに姿がバラバラ。このうち、80Fと90Fは昨年夏に訪れた時点で既にイメチェンを果たしておりましたが、正面の額縁状の部分がブラックとなって個人的に魅力が大いに減った90Fは今回全く見かけませんでしたので (多分時間のかかる臨時検査を受けていたのかも)、今回は黄縁顔の80Fをアップしてみましょう。この編成、基本的には東葉エンブレムの維持を含めて変化なし……と思いきや、先頭車の側面にはド派手な女性専用車ラッピングが……(苦笑)。
そんな80F、撮る機会は少なかったため今回はこの2カットのみですが、この編成をめぐっては非常に印象に残る出来事が……。帰国日の前日にマンガライからジャヤカルタまで乗ったところ、何と各駅を発車するごとに肉声で車内放送をしているではありませんか!! 基本的にKCJでは駅構内での行先案内・接近情報に力を入れており、大音量で流される詳細な (?) 構内放送に耳を傾けていればほぼ間違いなくお目当ての列車に乗ることが出来ますが、車内に入ってしまいますとまず車内放送が流れることはなく、乗客は常に外に気を配って自分の下車駅を乗り過ごさないようにしなければなりません。しかし、80Fの車内で遭遇した車内放送は、恐らく日本のそれに範をとり、次駅の駅名と出口の左右如何について張りのある落ち着いた口調でアナウンスしており、これは実に乗客にとってありがたいのみならず、ジャカルタで乗り鉄する際の印象もグッと改まるなぁ……と思ったのでした (*^^*)。日本中古冷房車の放送設備は基本的に生きているはずですので、冷房車全列車における車内放送正式実施を期待したいものです……。