地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

神戸電鉄・急勾配に挑む (上) 1100形

2011-09-27 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 消えゆく小田急顔車両の往年の栄華をこれから先もしのぶにあたり、2200系列を彷彿とさせる側面と車内については銚子電鉄2000系(もと京王2010系)の存在は最高にお誂え向きですが、正面は誰がどう見ても京王……(^^;)。しかし顔については、西国に行きさえすれば最強の存在が今もなおガンガン営業運転しています♪ そう……それが神戸電鉄1100・1300系列♪♪ 神戸電鉄が果たしてどこまで小田急を意識したのかは全く分かりませんが、ライトの形状や貫通扉の方向幕、そして前パンなどなど、何故かくも小田急2220・2320を思い出させるのか?!と初めて神戸電鉄を訪れた際に驚喜したものです (笑)。まぁ勿論、正面窓の大きさや上下分割式の行先幕など、いろいろな差違はありますが……直感的に感動できれば良いのですよ、えぇ (^_^;;)。そういえば、クーラーの形状も小田急の冷房試作車であるクハ2478に似ていなくもない (?) のもポイントでしょうか。



 というわけで去る新緑の時期、関西出張ついで鉄で阪急6300系「京とれいん」を撮影したのち、久しぶりに神戸電鉄にて小田急顔テイストを楽しんでみたいと思いまして、列車の運行頻度が高い鈴蘭台以南の区間にて待ち構えてみました。そこでお約束通りにやって来たのが1100形! 1970年前後、神戸電鉄としてはまとまった数が製造されたこの車両は、廃車が始まったとは言ってもまだまだ主力の一端を構成しており、ズラリと並んだ小振りな二段窓、そして凄まじい急勾配を難なく登るために装備されたゴツい抵抗器や台車などなど、名実ともに神戸電鉄の古き良きクライマーとしての強烈な個性がビンビンに伝わってきます (*^^*)。
 しかし……急勾配・急曲線が連続する区間で前パン1100形を撮影するのは難しいですね~(汗)。1枚目は、林立する架線柱を避けつつ、3連が何とかちょうど画面内に納まるようにフレーミングしていたのですが、結局上下が超カツカツになってしまった……(滝汗)。また、住宅街が線路脇に連なるとはいえ、海と山の空気がぶつかる六甲山中であることから天候の変化が激しく、下界で「曇っているとはいえまぁ明るいから何とかイケるかも」と油断していると、いざ電車で山を登って撮り鉄する際に泣きをみることに……(EOS 5D MⅡを持参していたから良かったようなものですが……-_-;)。
 ともあれ、今は新開地~鈴蘭台間で少々待てばほぼ確実に (?) 乗車可能な1100形ですが、今後は6000系の漸進的な増備によって廃車が進むことになるでしょうし、粟生線問題の如何によっては一気に大量廃車という可能性もゼロではないと思いますので (そうならないことを切に願います)、超のんびり・まったりと撮影するのは思い立ったが吉日、といったところでしょうか。