銚子の「最新型」2000系が伊予鉄から輿入れした縁起は、何と言っても銚子電鉄の架線電圧が600Vであり、1500V車からの改造には多額の費用を要するのに対し、600・750Vの複電圧車である伊予鉄車であればほとんど無改造で輸送費のみで済むからなのでしょうが、昨年までの銚子電鉄における最強の人気車両として未だに解体されず現存するデハ801も伊予鉄オリジナル車ですので、両社の間は恐らく赤い糸で結ばれているのかも知れません。
というわけで、銚子電鉄は伊予鉄の動態保存場所となっているかの観がありますが、そもそも2000系は同時に京王2010系 (そして昭和30年代の初期高性能車) の貴重な動態保存車であるわけで、増収のため側面ラッピング車となっている2002Fも正面は京王赤ヒゲ旧塗装となっていることには拍手を送らずにはいられません☆
あ……そもそも、正面はシンプルな塗装で、側面は広告ラッピングというのは、銚子電鉄がデハ1001で編み出した「広告とヲタの満足を両立させる手法」なのかも知れません。しかし個人的には、2002Fに貼られた某SCのラッピングは、基本的にそれ自体一つの模様として見ることも出来なくもなく、海沿いの風景にそれなりに似合っているようにも思われますので、割と安心して側面も撮っております。
それにしても、訪問したのは平日で、2000系は動いているとしても1本だけだろうと予想しておりましたので、たまたま2編成とも動いていたのは最高にラッキーでした♪ 1編成のみ稼働ということであれば、もう1編成の初撮りのために早めに再訪しなければ気が済まず、たとえそうしたとしても連続でどちらかの編成のみに当たり目論見は空回りに終わる可能性もありますので……(汗)。