地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鉄コレ相鉄6000系を昭和30年代塗装にする

2012-01-13 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 昨年末は鉄コレ京急1000形非冷房車発売で個人的に盛り上がったのも束の間、新年に入ってからも鉄コレの勢いは止まりませんね♪ トミーテック公式HPを見れば、いよいよ流電クモハ52の発売が迫っていることがうかがえますし、東急車輌「電車市場」ではかねてから予告されていた東急6000系 (もちろん初代の「湯たんぽ」) の完成品画像が掲載! いやはや、こうもお気に入りツボ車両が相次いでリリースされますと、N化作業も手抜かりなく積極的に推進しなければなりませんなぁ~。その結果、撮り鉄に行く時間が減少……(笑)。
 しかしその一方で、折角リリースされながらもなかなか売り切れない不運な車両もあります。最も代表的なのは……相鉄6000系旧塗装車でしょうか (鬱)。ダークグリーンがシックなツートンカラーに赤い細帯が鮮烈な旧塗装を幼心によく覚えているオッサン沿線民としては、このモデルは超ツボだったものです……。とは言え、ただでさえ趣味的にマイナーな存在である相鉄において30数年前に消えた塗装ですし、6000系は先に鉄コレで黄緑新塗装が発売されていたため旧塗装は同じ金型の二番煎じの感が強く、加えて塗り上がりが宜しくないという最大の問題が……。このため、発売以来約3年を経ても依然として主要駅にて在庫があり、早く売り切れて別のモデルが出ないものかと常に願う私としては実にもどかしい気分です (-_-;)。
 そこで、ならば自分で買い足すことによって在庫の切り崩しに少しでも貢献しようと思いまして、ピーンとひらめきました。そうだ、新CI戦略に即した妄想新塗装バージョンを作ったのに次いで、今度は昭和30年代に釣掛駆動車に塗られていた塗装を再現し、妄想リバイバル編成を作ってしまおう!……と (笑)。



 というわけで、横浜駅で2箱4両をゲットし、さらに塗装が超ボッタリであったためN化しないまま在庫としていた新塗装2両とまとめてシンナー池にドボン! ここのところの寒さゆえ、常温ではシンナーを以てしてもなかなか塗装が剥がれず苦労したものの、ふと思いついてシンナーに漬けたままフタをしてしばらく日なたに放置したところ、あっという間に液温が上がってズルッと色が落ちて行きましたとさ……(良い子の皆さんは真似しないでくださいね ^^;)。
 あとはフツーに塗装を進め、エナメル塗料で色を差し、車番インレタや幕ステッカーを貼って行く……という作業を淡々と進めるのみですが、最大の難関は当時の色のリアルな再現……。いろいろ資料を漁ってみますと、どうやら昭和30年代の旧塗装は《かなり青みが強く彩度も低めなグリーン》と《暗めで薄幸そうなクリーム色》の組み合わせであったらしく、一応それも褪色したネガ・ポジの影響を受けているため、本当にそうだったのかは知る由もありません。とは言え、JTBパブリッシングから出版された超豪華本で昔の私鉄電車の貴重この上ないカラー写真を紹介されているヒギンズ氏も、当時の相鉄について「東急や京急と比べて未来があるのかよく分からない雰囲気だった」云々という印象を語っておられますので (残念ながらこの本で紹介されている相鉄のコダクローム画像は昭和30年代末の山吹色塗装……)、決してお目出度い雰囲気の塗装ではなかったのだろう……と想像されます。湘南顔の5000系は登場時からダークグリーン・ツートン+赤帯の塗装であったことからして、何故全ての鋼製車が同じ塗装で統一されていなかったのか?とも思うのですが、まぁ考えてもみれば相鉄の車両のカラーリングが統一されていた時代など全然ないわけで、今も新旧塗装がいろいろ入り乱れている以上、昭和30年代においても塗装が統一されず、5000・6000系と釣掛で色が全く異なっていたのも相鉄らしいと言えばそうだな、という気がして参りました (笑)。
 ともあれ、大体のイメージを固めたうえで、横浜ヨドの模型用品コーナーにて色とりどりの缶スプレーを比較し、さてどの色をチョイスしたものか……と思案したものの、これ!というドンピシャな色がなかなか見つかりません (-_-;)。そこで結論として選んだのは、GMの常磐エメグリとGMのスカ色用クリーム色。塗ってみると些か派手目になってしまった嫌いはありますが (苦笑)、そこに京急1000形集中冷房車のクーラーを載っけることで、1990年代にもしリバイバル塗装編成が走ったらこんな感じだったのでは?という妄想編成に仕上げてみました (^^;)。そういえば京急の「ありがとうギャラリー」編成も、昭和30年代までの赤+黄ツートンを再現するつもりがピンク味の強い仕上がりでしたし、まぁこれはこれで良いのかも知れません (笑)。むしろ……こうして出来上がってみますと、余りにも昭和な雰囲気にもうメロメロ自己陶酔です (*^^*)。
 でも少々冷静になってみますと、何やら江ノ電っぽくもあり……(^^;)。もし現実の江ノ電が20m車の世界であるとすればこんな感じになるのかも知れませんが、そうなると「小さな電車の観光路線」としての味わいはガタ減りでしょうか (^^;)。そういえば、配色をひっくり返すとソウルメトロ2号線のような (笑)。。
 こんな感じで出来上がった新年初妄想、あと2両塗って予定の6両が揃いますが、記事は省略します。さて、次はどんな車両を妄想フリーランスに改造しようかなぁ……と (誰も期待されていないでしょうけど ^^;;)。