地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鉄コレ身延線62系をJRC色化する (上)

2012-01-25 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 JR東海といえば、先日公式HPにて119系の今春全車引退が明らかにされました……。飯田線旧型国電を全廃に追いやった時点で子供心に強烈に「新車」イメージを見せつけられた119系も、そもそも下回りの一部は101系等の部品を流用しているはずで、しかも鋼体も約30年となっていますので、新幹線によって莫大な収入を得て車両置き換えの余力があるJRCにあっては、むしろ想定以上の長寿を十分享受して今や然るべく引退の時を迎えたと見るべきなのかも知れません……。いやはや、本当に時間の流れは無常です。
 そこで、ここに来て趣味界においては国鉄末期の1M電車に注目が集まっているようで、RP誌では来月号にて特集が組まれるほか (楽しみ!)、鉄コレでも飯田線119系 (東海色) と福塩線105系 (黄+青帯) がリリースされるとか! いや~マイクロのを買わずにいて良かった♪ (とくにマイクロの105系は超腰高ですので……)
 そんな国鉄型1M電車は、極度の赤字を抱えた国鉄末期・1980年代において、地方線区のサービス向上を目指して生み出された苦心の作品ですが、いっぽう同様の目的を掲げて1970年代に登場したのが、73系の車体載せ替え版であるモハ72970及びクハ79600、そしてモハ62・クハ66といったグループです。個人的には、これらの車両が大増殖していれば、中途半端な存在として早々に消え去ることにはならず、その後1990年代まで国鉄・JRでもそれなりに釣掛の旅を楽しむことが出来たのではないか?と思うのですが、結局「同じ金欠でも長い目で見れば新性能車で用意した方がマシ」という方針となったことこそ口惜しけれ……(あ、でも1M新性能車は大好きです。釣掛ならもっと良かったなぁ~ということで ^^;)。



 そんな73系のアコモ改造車、いよいよ仙石線のモハ72970・クハ79600が目出度く鉄コレで発売となりますが、身延線のモハ62・クハ66が既に第9弾及びオープンパッケージとして発売されていることは未だ記憶に新しいところ (?) です。そして個人的には、東武7300系を長大編成として楽しむために第9弾を4箱買い、その結果モハ62・クハ66を2編成 (のちにオープンパッケージを加えて計3編成) 所有しておりますが、ここにきて、そんな国鉄型1M電車をめぐる状況を耳目するに及び、ある妄想が沸々と……。「そうだ、かりに73系のアコモ改造車が大量に用意され、1980年代以後もしばらく地方幹線・ローカル線の主力として君臨し、113・115系などと伍していたとしたらどんな感じだろうか? そして、国鉄の負債返還の重荷のためにJRCの経営が現実ほど良くないため、おいそれとモハ62・クハ66を廃車にすることは出来ず、冷房化のうえ1990年代まで活用するという選択をとったとすれば、果たしてどんな感じになるのやら……?」(^-^;) 
 というわけで、手持ちの1編成を妄想改造の種車に供することにしまして、手始めとしてクハ66にJRC標準色を塗り、名物の分散インバータクーラーを搭載してみたのが1枚目 (爆)。個人的には長らく、113・115系にもJRC色は似合うのではないか?と思っておりましたので、実際に妄想模型として再現してみた結果確かにイケてます! (笑)。最近、国鉄型電車への新たなJRC色塗装として、リンク頂いている『Asian Railway Plaza』様のインドネシア鉄道への提案が見事に採用されたという事例がありますが、そう、JRC色がナウなのですよ、きっと! (^^;;) しかし妄想はあくまで妄想。原理主義的JRC党の皆様には心よりお詫び申し上げます (笑)。
 それはさておき、幕はトミックスの113系湘南色セット付属の静岡幕を貼り、釣掛サウンドをバリバリに響かせながら天下の東海道線をブッチ切って飛ばす姿を妄想しているのですが、とりあえずあと3両塗らなければ……と思うと気が重いですね (^^;)。しかもこの塗装、デカールは使わず全て缶スプレーで塗っているのですが、マスキングの位置決めが非常にシビアで眼と指先が疲れます……(@o@)。あと当面の課題として、床下に手を付けざるべきか、はたまたJRCらしくグレーに塗装すべきか選択する必要がありますが、1990年代半ばには廃車になるという筋書きとし、黒のまま何も塗らない (→グレー化は90年代半ば以降) という安直さに流れる可能性大です (汗)。スカートぐらいはグレーにしても良いかな……と。