松の内も既に終わり一月は早くも半ば、初詣シーズンの神社仏閣はまったりとした賑わいへと移っているようですが、幸福と平安を祈る善男善女の人波は節分頃まで断続的に続くことでしょう。そんな季節は、有名初詣スポットの最寄り駅を間違える人が続出しがちなようで、例えば近鉄伏見駅は伏見稲荷大社から結構遠いことから「当駅は伏見大社最寄り駅ではない」云々の掲示がデカデカと……。あ、でも関西の人々はそれくらいのことは百も承知なのでしょうか?
というわけで、そんな伏見駅の界隈を昨年末に訪ねた際の記録です (すごいこじつけ ^^;)。出張ついでに奈良交通・八木新宮線を通し乗った前日は、午前中に怪社で仕事をしたのち午後の新幹線「のぞみ」で京都に向かったのですが、夕方からの会合までは少々時間があったことから、かねてから近鉄車内から眺めるにつけ気になっていた伏見駅前の京都市電1829号を訪ねてみました。
周知の通り、京都市電1800形は広島電鉄でかなりの数が生き残っており、決して珍しい車両ではないのかも知れませんが、やはり京都で眺めて見ますと「う~む、本当に昔は京都の街中を路面電車が埋め尽くしていたのだなぁ……」と感無量。路面電車の保存車というと、公園などに置かれたきり荒廃し、いつの間にか解体されてしまうという事例が枚挙に暇がありませんが (-_-)、ここの保存車は近所の町内会の集会所として用いられていることもあってか、丁寧に塗装されて極上のコンディションを保っているのは特筆に値するかも知れません (^^)。車内を覗いてみても、ニス塗りの車内が実に美しく……こんなところで自治会の集会を開催しビールでも飲めばさぞかし美味いことでしょうなぁ~! (笑) 残念ながら、車輪は直接コンクリート面と接しているためレールに乗っているわけではなく、集電装置も撤去されていますが、この美しい保存状態を考えれば、それぐらいは余裕で目をつむることも出来ましょう。毎日の通勤通学の折にこんな車両を眺めながら近鉄電車に乗る……う~ん、うらやましいことです。
【A Preserved Kyoto City Tram 1800 in front of KINTETSU Kyoto Line Fushimi Station】Kyoto City Tram ended her history in 1970's, some of the cars are alive in HIROSHIMA Dentetsu (Tram), and some cars are left in Kyoto. If you visit Kyoto, you can access this one most easily, because Kintetsu Fushimi Station is the 5th from Kyoto Station.
標準塗装VVVF車とシリーズ21のブツ4編成なんて、阪神直通後は滅多になかったような気がします (単に私が事情に疎いだけなのかも知れませんが ^^;)。いや~久しぶりに目にしました。