地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第四ジャカルタ炎鉄録 (14) JR203系マト68

2012-10-11 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 経済的な摩訶支那国(仏教用語)依存からの脱却が社会的要請として喧伝されている今日この頃ですが、そんな流れの中で注目度が赤丸急上昇となっている国の一つがインドネシアであると言えましょう。ただでさえ内需が旺盛で、人口構成における若年層の割合が高い「明日の国」であるだけでなく、かねてから日本との経済的結びつきも強く、日本に対する親しみの度合いも高い(但し第二次大戦時の歴史問題がないわけではない点は注意!)ことからして、安全保障の後ろ楯や経済的空間を欲する日本と、日本からの利益&技術誘導ならびに様々な協力を通じて発展の成果を全国に行き渡らせ国際的な地位の向上を図りたいインドネシアとの思惑が一致するのは、誠に時宜にかなったことかと思われます。
 そして昨日今日あたりのニュースを賑わせているのは、ジャカルタ首都圏インフラ整備のための3.4兆円投資計画が日イ両国の共同作業で立案され、うち1兆円は円借款を含む外国からの援助で推進されるという話題、そして日本の企業連合がジャカルタの鉄道整備に関わる一大計画を受注したという話題! とくに後者は、ブカシ線電車運行区間を、工業団地が林立しつつあるチカランまで延長すること (約17km)、信号システムを更新することに主眼が置かれているようです。



 もちろん、だからといってインドネシアの全てがバラ色で、日本の経済協力が全て万々歳と楽観視するわけには行かないのも確かです。インドネシアで急激なインフレによる賃上げ要求・労働争議が発生し、その構図そのものは摩訶支那国やベトナムなどで顕在化している問題とかぶりますし、他にも格差と宗教的過激派が結びつく可能性がある(既に散発的に宗教・宗派的マイノリティが圧迫され、狭い地域レベルで緊張が走る問題あり)など楽観視はできません。それでも、日本人のはしくれとしましては、日本のインドネシアとの関わりの深まりが、どこかの摩訶支那国のように単純に利益を貪るようなものに決してならず、インドネシアの様々な物事を尊重し、インドネシアがより良い方向で発展する中で日本も利益をシェアする……というものであって欲しいと思いますし、そうであってこそ摩訶支那国とは全く違った印象を国際社会にアピールでき、日本の永存とさらなる発展を図ることが出来るのだろうと思います。
 というわけで、ヘロヘロなブログの管理人らしくないお目汚しな雑言で大変恐れ入りますが、ジャカルタの電車シーンに触れたことがある人間にとっては非常に目出度いニュースが、摩訶支那国の現状への幻滅と全く対照的なかたちでドーンと出て来たことから、思わず嬉しくなってしまった……ということをご理解頂ければ幸いです m(_ _)m そこでとりあえず、画像の一つや二つはアップしなければ……と思いまして、203系マト68編成が活躍するシーンをアップしてみます (^^;)。明らかに日本技術な架線柱をバックに元気に快走中です♪