地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第四ジャカルタ炎鉄録 (15) JR203系マト69

2012-10-24 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 最近のニュースでは、C国人観光客激減云々というニュースを散見しますが、本朝の観光業界も元々値引き要求ゆえに大して儲からないC国人旅行者とは別の活路を懸命に模索しているとされ、とりわけ発展著しい他のアジア諸国へのアピールを強めているとのこと。そこで先日、夜7時の某国営放送ニュースにおいて、インドネシアからの観光客に熱い視線が注がれつつあり、しかも来日したインドネシア人観光客の満足度も非常に高い……云々が伝えられておりました。そういえば最近は、都内の至るところでインドネシア人観光客っぽい人々を見かける機会が激増しているのですが、これは間違いなく飛行機増便(成田~ジャカルタ線のJAL独占からANA・ガルーダ参入による毎日3便体制へ)・インドネシアの経済発展・良好な両国関係の相乗効果であると言えましょう。しかも、良きムスリム・キリスト教徒etc..であり教養もある彼らは当然のことながら折り目正しく、誠に「Selamat Datang di Jepang!」と叫びたい気分であります。



 もっとも、海外旅行の余裕も日本への深い関心も併せ持つ彼らを日本が歓迎するにあたり、問題点があるのも事実です。それは……ハラール・フードが全然ないなぁ~ということ。ハラールとは、イスラーム法に従っている、という意味であり、具体的には清潔かつ豚やアルコール・生血などを使っていないか否かが主な問題となるわけですが、清潔さは問題ないといっても原材料のレベルで豚エキスやアルコールを使っていてはまずいわけで、味付けに酒や味醂を使う日本料理にとってハードルは高いものがあります。これまで来日したインドネシアの人々(その他ムスリム一般)は、その点「露骨に豚肉や酒を口にしなければ良い」と割り切っておられるのかも知れませんが、個人的には日本とイスラーム諸国の大連帯を考えるうえでも、もうちょいハラール・フードを手がける会社が増えると良いなぁ~と思います (勿論、非ムスリムが口にするのは全く問題なく、個人的にはイスラーム諸国の食い物はスパイシーで好き♪)。
 以上、全然鉄道とは関係ない話題ばかりで大変恐縮ですが、いま日本とインドネシアの関係は、日系企業で工賃上げストライキなどが起こりつつも総じてとても良いのは目出度い……というわけで、203系マト69編成をアップしておくことにします (^^;)。
 1枚目のカットは、ド順光のガンビール駅で撮影したものですが、最近ガンビール駅は、長距離列車とジャボデタベック圏近郊電車を完全に分離し、長距離列車の切符を持っていない客が勝手に乗り込むのを防ぐためとか何とかで、冷房電車すら通過扱いになってしまったとか……。これじゃあガンビール駅から長距離列車に乗るためにはジュアンダ駅かゴンダンディア駅からタクシーやオジェックに乗らなければなりませんし、駅ホームで撮り鉄するにしても入場券を買わなければならないのかと思うと……嗚呼!面倒臭すぎる! (泣) 2枚目のカットは、ブーゲンビレアの花と203系の組み合わせが良い感じに決まり、今回の訪問におけるカットの中でもとりわけ印象深い1枚です☆