地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

相鉄電車、夏から秋へ (2) 8000系旧色

2012-10-17 00:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 神奈川県内で最近……と申しますか、記憶にある範囲で事故廃車になった車両といえば、相模大塚にて保線用車両と衝突し台枠が歪んだ相鉄8707Fでしょうか。勿論、10両編成のうち損傷したのは2~3両のみで、他の車両は無傷だったと伝えられますが、編成を短縮しようにも相鉄は8両編成以上の長編成であり、アルミ車体の中間車にマスクを取り付けることによってそれが可能であるといっても、結局相鉄としては面倒だと判断したのでしょうか、結局部品を供出して一編成全車廃車という悲しい運命をたどったものです。新造から僅か10年少々。やはり鉄道車両というものは、最低20年使われずに廃車となりますと、夭逝という感を否めず哀れを誘うものですね……。



 もっとも、相鉄8000系の残りの編成は、8707Fから供出された部品をも有効に活用しつつ (?)、今日まで12編成が活躍しております。このうち最終ナンバーの8713Fは、相模大塚で脱線し廃車となった3000系 (国鉄63系電車の割り当てを受けて生まれた3000系を車体更新して生まれた釣掛3010系を、80年代にVVVF直角カルダン化して3000系3050番台に改番) の代替として新造されたそうですので、何のかの言って事故とは無縁ではない車両なのかも知れませんが……(汗)。
 その活躍は、有り体に言って8707Fの事故廃車以後は極めて安定していると言って良いでしょうが、8000系は他の車両と同じく新塗装化が進み、今や旧塗装車は確か3~4編成程度と相当レアになって参りました。日中入庫する編成が多いことから、日によっては8000系旧塗装車がほとんど来ないこともあります (汗)。しかし逆に、当たれば3編成ほど運用に入っていることもありますので、今がまさに旧塗装撮影の最後のチャンスかも知れません。とはいえ、それで焦って撮影に来るヲタがいるとも思えず、いつでもまったりと楽しめるのが相鉄の良いところでしょうか (笑)。まぁ何はさておき、マイクロから旧塗装8000系が発売されるのも楽しみなわけです……はい (^o^)。