地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京急土砂崩れ当該デハ1701・最後の姿?

2012-10-16 00:00:00 | 大手民鉄 (京急)


 一昨日の上大岡鉄コレ戦線、往路は横浜市営地下鉄で向かったのですが、帰りは横浜まで京急に乗って出ることにしまして、ちょうど折良くやって来たのがダルマさん♪ 切り通し・トンネル・カーブが連続する区間をビュンビュンかっ飛ばして行くワイルドな乗り心地を堪能しておりますと、早いもので半月以上前の話となった追浜~京急田浦間での脱線事故が遠い昔の話に思えます。そして今度の週末は、ついに蒲田の立体交差化が完成し、大規模なダイヤ改正も実施されて羽田輸送シフトがいっそう強化されることになり、京急としては何とか名誉を挽回したいところでしょう。とはいえ、何はさておき安全が全てに優先する……ということを常に確認しつつの「飛ばし屋京急」であって欲しいというのも確かです。



 というわけで、そんな事故を忘れないためにも、事故の当該車両であるデハ1701を全線復旧当日の朝撮影したカットを備忘録的にアップしておきたく存じます。
 この日はたまたま平日休みであったこともあり、既にアップした通り東武634型の総合車両出場シーンを神武寺~逗子界隈で撮影したものですが、こういう余りない機会ということもあり、まずはJR横須賀線で横須賀に向かい (いやはや、逗子から先の下り11連で立ち客が多数いる光景といい、田浦停車中の上り電車で押しくら饅頭をしているシーンといい、初めて眼にする光景ばかりでした)、JR横須賀から逸見まで歩いたうえで、不通区間南側での折り返し運転の模様を記録しようと思ったのでした。ところが、7時35分頃に逸見駅上りホームに着いたところ……既に全線復旧直後で (7時25分頃復旧とか)、やって来たのは逸見止まりではなく復活2番列車 (?) のダルマさん。とはいえ、まだ多くの利用客に復旧が周知されておらず、車内はスカスカ……。そこで、そのまま乗って応急復旧区間を恐る恐る通過し、金沢八景で下車。少々バスを撮影し、とりあえず定番撮影地で列車を……と思い、総合車両・横浜市大前の大踏切に向かったところ、何やら遠くの方でノロノロと動く車両あり……。よく見ると何と!顔全体が泥にまみれているではありませんか……(@_@)。要するに、800形6連に牽引された事故当該編成の先頭車・デハ1701が、文庫の検車区に到着後屋内に入るために入換をしているシーンであったという……。非常に痛々しい姿ではありましたが、それを撮影するのもまたひとつの記憶であろうと思いまして、超望遠+超トリミングながらも何とか撮影した次第です。
 デハ1701は台車が相当損傷しており、一部車輪はそのままでは線路にうまく接しないことから、車輪と線路のあいだに転がりアダプター (?) をかませていたほか、台車や台枠も歪んでいることから、傍目にも再起は不可能だろう……と思われます。したがって、ことによると久里浜まで回送せず文庫で解体ということもあり得、ここで目にした姿がまさに最後の姿となるのかも知れません。車両の事故廃車はファンにとっても悲しい出来事ですが、教訓が長く伝えられ安全への取り組みがいっそう強化されることを願うばかりです……。