地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

西ジャワ鉄道大周遊 (5) 廃車体巨大山脈

2014-09-12 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 嗚呼横倒し、そして山積み……。



 日本製の鋼製抵抗制御車によるピラミッド。



 このままやがて蔦がからまるのでしょうか?



 機関庫脇のもうひとつのピラミッド……。

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 プルワカルタでは辛うじてHitachiとHolecがオンレールであるという嬉しい光景を眼にしたものですが、基本的にここに運び込まれた車両はことごとくこのような巨大山脈の一部分となってしまいました。これはこれで圧巻で、世界的にも珍しい鉄道風景であることは間違いないですが、とくに日本製の抵抗制御車は保守さえしっかり行えば未来永劫走れそうな堅牢この上ない存在であっただけに、嗚呼勿体ない……の一言です。松尾芭蕉の「夏草や」の句は、かつての武家の栄華が消えたところに立って無常観を詠んだものではありますが、いずれここプルワカルタの廃車体も蔦が絡まり緑に包まれて行くにつれ、20世紀的な産業遺産をしのびながら「夏草や……強者どもが夢の跡」というしみじみとした境地にひたる場所となることでしょう。
 なお、フェンスが厳重に張り巡らされた状態となっている場合にはこのような撮影は不可能ですが、とりあえず駅南側の踏切やホームからでも全体像を望むことは可能です。右下からどうぞ~。


 結構広い機関区跡地は全てこんな感じ、廃車体で埋まっています……。



 ホームから見るとこんな感じ。流線型改造車も廃車……(T_T;;)。
 なお、ホームからの撮影は改札実施から入線までの間のみ可能です。