地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

何でもスカ色に塗ってみよう (1) GM123系

2014-09-15 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 かつてはGMやガレージキットメーカーの独壇場であったというマイナー車両の世界がマイクロや鉄コレによって切り崩されて行き、ついには123系までもが鉄コレとなる御時世でありますが、そんな急速に立ち位置を失っている板キットにもなかなか上手くできない苦しみ創る楽しみはいっぱいあるはず。先日、次の板キット工作の仕込み目的でアキバGMストアを訪れたところ、これまで製作未経験の123系板キットが、限りない斜陽の如き哀愁を漂わせつつ売られているのを眼にしまして、ふと魔が差して「鉄コレに追われる前に一丁作ってみようか」と思い……そのままレジにてお買い上げ (汗)。
 少ない模型いじりの時間の中で他にいろいろ手掛けたいネタは多々あるのですが、「魔が差して買ってしまったものを本当に作らなければそのまま死蔵となってしまう……」と思いまして、一切余計な加工を加えず「The素組み」という感じで速攻で作ってしまうことにしました。



 しかし、どうせ実車として身延線で存在した各種形態及び塗装は、長い目で見て全て鉄コレとしてリリースされるわけで、進歩のシの字もなく相変わらずヘボい工作でそれらに対抗しようとしても無駄なことは火を見るよりも明らかです。というわけで、最初からウソ電的考察を交えたフリーランス的存在として作った方が幾許か面白いはず。身延線では新性能化後もスカ色が踏襲され続けたというインチキストーリーをでっち上げ、仕上げにスカ色を塗ってみました。
 すると何と言うことでしょう……。そもそもGM板キットの123系は金型設計が割と新しいようで (6年前に板キットの道に入ったという、まだまだヘタクソ初心者ですので、何時発売となったのか分からず恐縮です)、自分で塗ることによるヘボなアラが出るのを除けば、GM板キット全体の中ではなかなかシャープでリアルな見映えの部類に属すると思うのは私だけでしょうか? 実際、組むときも丁寧にバリを落としさえすれば「スッ、スッ」という感じでストレスなくキレイに箱が出来上がって行きます。そして最も吃驚したのは……スカ色が似合いすぎ!! (*^^*) まぁ似たような雰囲気の車体の釣掛荷物電車にもスカ色があることから、123系に塗っても良い感じだろうな……と予め想定していたのですが、まさかここまで地味な田舎電車らしい雰囲気と国鉄ローカル線っぽさが滲み出て来るとは……。
 嗚呼、何故こういう車両が全国の電化ローカル線用としてもっと増えなかったのかと思います。もちろん、123系実車のように座り心地の悪いロングシート車ばかりが増えたらイヤだっただろうと思いますが (笑)。
 
 何はともあれ、毎年今頃の時季を迎えますと、生まれて初めて塗装済み板キットに手を出して東急8000系を作った6年前を思い出すのですが、まぁ時間が無い無いと言いながらもささやかにMy板キット6周年を祝うヘロヘロな一品になったかな、と思っております。と申しますか……相変わらずヘタクソなりに結構カワイイ一品となりましたので満足です♪ 少なくとももう1両製作し、2連を組んでみたいなぁ……と (こうしてますますドツボに ^^;)。
 そして、実車でスカ色という記録が全くないものの、実は塗ってみたらスカ色が似合っている車両を、愚かにも発掘して愛玩しようというシリーズを立ち上げてみることにします。さて次は何をスカ色に塗ってみようか……(滝汗)。