この夏の日本列島、とりわけ西日本は天候不順でしたので、西の方に遠征された方は大変な思いをされたかと存じます。しかしようやくこの3連休は好天ですね♪ そこでふと、約1ヶ月半以上前に京都出張ついでに南海鉄コレ購入のために南海を訪問し、どんより曇って猛烈に蒸し暑い中をヒーヒー言いながら撮影したことを思い出した (そして、ロクにアップせず放置していたことに愕然とした) のですが、とにかく雨模様でないだけでも全然マシであったことを痛感せずにはいられません。
そんなこの夏の南海撮り鉄、花の複々線区間で「やっぱ南海はええのぅ~」とつぶやきながら撮影していたところ、何と!泉北5000系の珍編成・ハッピーベアルがやって来ました。この編成、個人的には初撮影でしたので、しっかり気合いを入れてみた次第ですが、この編成が折良くやって来たこと自体、泉北高速鉄道にとって大きな歴史的転機の直後にまことに相応しい……と思わずにはいられません。
周知の通り、もともと泉北は第三セクター「大阪府都市開発」が運営していたところ、某H知事 (当時) が府所有の株を全て放出して民営化するという計画をブチ上げて以来、泉北をめぐる情勢は二転三転右往左往……。そもそも南海が建設運営する計画もあったとかで、改めて南海が株購入・完全子会社化を目指し、中百舌鳥での高野線乗換大幅割引 (市営地下鉄への対抗もあるでしょう) も掲げて沿線自治体の理解も得つつあったはずが、某H市長は少々高い買い取り額を示したハゲタカファンドに固執、その過程では地元議会をはじめ相当のてんやわんやがあったと側聞します。しかし結局は南海の子会社化に落ち着き、Hを除くほとんど全員が総じてハッピーになるという結果となったようで、御同慶の限りです。
というわけで、本来この5000系「ハッピーベアル」編成は、堺市に出来た府の子供向け施設の館長がデザインし、期間限定でラッピングされたとのことですが、その後10数年にわたり好評のうちに期間更新を続けているうちに、泉北高速の新たなハッピーな将来を象徴しているように思われるのはヨソ者の私だけでしょうか?
ちなみに、泉北5000系は全編成8両固定ですので、客の少ない日中は光明池の車庫で昼寝モードに入ってしまいます。土曜休日の場合は新今宮10時過ぎ発の和泉中央行でもやって来ますが、案の定その後は入庫してしまいましたとさ。総じて日中、5000系に限らず泉北高速車は大量に昼寝し、運用に入っているのは3編成程度しかないという印象ですので、泉北高速の電車を撮り貯めたいという場合には平日の朝が一番良いのかも知れません。