地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

箱根登山の旧型車・梅雨の晴れ間を行く

2015-07-13 00:00:00 | 地方民鉄 (東海道)


 活発な火山活動が続く箱根の大涌谷は、残念ながら単純に地震が多く噴気が強いという状態を通り越して小規模噴火に至り、大涌谷界隈を通る箱根ロープウェイや伊豆箱根バスは完全運休や迂回走行を強いられているのみならず、箱根全体が危機的だというイメージが先行しすぎて客足激減という状況となっています。余りにも客がいないという状況は、4年前の震災以来なのではないかと……。しかし、警戒区域の外側では、箱根はあくまで平常営業! 私も先日、仕事の多忙の合間に半日少々時間が出来ましたので (夕方には都内で会議があったため、昼過ぎには戻らなければならなかったのですが……T_T)、ちょこっと箱根まで足を延ばしてきました。



 今回の主目的は鉄ヲタ活動ではなく、訪れた場所の都合上往復路線バスだったため、集中して電車を撮り貯めたというわけではなかったものの、全く電車を撮らずに帰るのも何だかなぁ~ということで、強羅駅近くでサクッと1~2本撮ろうと待ち構えていたところ、何と!やって来たのは金太郎108と釣掛サンナナの計3両という、思わず鼻血大放出の超豪華編成!! しまった……夕方の予定はキャンセルして、午後はこれに乗って何往復でも山を登り下りしてぇぇ~!と絶叫しそうになったのですが (^^;)、そういうわけにも行かず。とりあえず、サンナナ編成がいつまでも釣掛を温存しますように……そしてモハ1・2型が永続し、箱根の火山活動も下火になりますように……と祈りつつ、鮮やかな夏空の下を行く超豪華編成の撮り具合にガッツポーズしたのでした。
 それにしても、長年箱根に足を運んできた神奈川県民として思うに、少なくとも登山電車の沿線であれば、大涌谷から火砕流や噴石が飛んでくることはないわけで (ケーブルカー&ロープウェイの早雲山駅あたりは、下手をすると噴石は有り得るかも知れませんが)、関係機関が発表する情報に注意さえすれば十分フツーに楽しく観光できると思います……。しかし、これまでの折角の紫陽花の季節が低調に終わってしまったようですし (「夜のあじさい号」全面運休)、夏の緑がまぶしい観光ハイシーズンがこのまま人少な過ぎというのは勿体なさ過ぎる……。まぁ見方を変えれば、最高にくつろげる箱根を享受するのは、ある意味で今が旬、と強く思います。