地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

濃尾三州鉄遊覧 (15) 美濃川合の秘蔵品

2012-12-25 00:00:00 | 保存・園内・特殊車両


 京都にはJRWの鉄道博物館が造られ、多摩の谷戸には京王の歴史的車両展示場が設けられるなど、保存車両をめぐる近未来の動きが何やら活発になっているようですが、こうして拾われる車両もあれば拾われない車両もあり……。そこでふと、美濃太田機関区の片隅に放置されている国鉄型車両各種を4月に訪れたきりアップしそびれていたのを思い出しました (嗚呼……4月の中京圏大周遊ネタはまだまだあるのに、早くアップしないと1年経ってしまう! ^^;)。



 周知の通り、美濃太田機関区……と申しますか太多線・美濃川合駅前に放置されている車両群は、JRCがかつて博物館での保存を視野に廃車車両をコレクションしたものといわれ、実際にその中から金城埠頭での保存車両に抜擢されるという栄誉に浴した車両もいるとのことですが、現在も放置されている車両は一層腐食が進行中……。ここを初めて訪れた私にとって、一時は全ての車両をすっぽり覆っていたというカバーが全部外された状態は最高に有り難いものでしたが、最早これらの車両が活用されることはないのだろうか、と思うと寂しいものがありますね……。果たして、何両かは梅小路での保存用として白羽の矢が立つ可能性はあるのでしょうか?
 とか何とか言いながら、何はさておき最大のお目当てであった東海色クモハ103を無事拝むことが出来、有り難や有り難や……(*^^*)。嗚呼……今年夏の訪問ではジャカルタの東海色103系を激写することは叶いませんでしたので (全車一時的に余剰車扱い or 検査中)、来年は是非撮りたいものです。とくに休止状態から復活するナンボ支線の4連運用で……!


スカ色の旧型国電を作る (17) 御殿場4

2012-12-24 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 昨日アップした記事では、GM板キットから製作中の御殿場線73系6連について「来年春までに6連に。夢の8連は何時のことやら」と記したばかりですが、やっぱりここは一つ集中して作業をある程度進めておくか!と気分が変わりまして、年賀状もそっちのけで最高に細かい作業をシコシコ……(笑)。というわけで、10ヶ月前に切り接いだきりヤスリがけをせず放置していたサハ78 401 (サロ45出自・便所付き)、及びモハ72 (鉄コレ動力挿入。中央部のプレスドアをサハ78 401に供出したため、別のドアを切り接ぎ ^^;) がようやく組み上がりました (^O^)。まぁとにかく面倒臭いのですが、側面と妻面を貼り合わせた後、屋根板がスッとはまった瞬間、「切り接ぎボディで大きな誤差が生じる可能性大であるにもかかわらず、上手く行って俺様ってすげぇ!」という一瞬の快感に浸りたいがためにやっているようなものです (爆)。



 そんな勢いに乗って、御殿場線73系らしさを一層盛り上げるアイテムとして、全金ボディの製作にも着手しました! このうちクハ79 920番台につきましては、既に箱形にモールドされたボディに色を塗るだけ……と申し上げたいところですが、ベンチレータは銀河の金属モノを使いたいため、台座モールドを全て切除しました (汗)。
 一方のクモハにつきましては、「ここは是非御殿場線らしい珍車をもう一つ揃えたい」と思いまして、吹田で改造されたウインドシル&ヘッダー付き近代化改造車であるクモハ73 359をこさえることに決定! (三段窓クモハ73が未完成だというのに何をやっているのか……^^;) 具体的には、箱形ボディ正面の配管を切除し、行先幕窓を0.3mmプラ板で埋めてヤスリで整え、0.5mm幅・0.14mm厚のプラ線 (もうちょい厚ければ一層実感的なのですが) を貼る……というものですが、まだまだヘタクソの域を出ないため、プラ線貼りは非常に神経を使いました……(@o@)。それでも何とかカタチになって来ますと、「いくらTOMIXからハイグレード完成品の続編が出るといっても、こんな珍車が出るのはまずないだろう……。仮に有り得るとして当分先だろうから、これはもうGMキットで作った者の勝ちだろう。ムフフ……♪」という脳天気な妄想が沸々と湧いてくるというものです (笑)。
 何はさておき、年賀状そっちのけの脇目もふらない作業によって、果てしなく先のように思われた完成がグッと近づいたこと自体、個人的には大いなるクリスマス・プレゼントとなったのでした♪ いやまぁその……私はキリスト教徒ではありませんので、巷の賑わいとは一切関係ないのですが、最近はヲッサン化したこともありまして、もっと若かった頃のように変な意地を張るのはやめようかと思いまして、こんな感じで自家発電したという次第であります (超爆)。というわけで皆様、Selamat Hari Natal! 聖・誕・快・樂! (←結局素直でないひねくれ者 ^^;)

スカ色の旧型国電を作る (16) 御殿場3

2012-12-23 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 旧国つながりでもう一丁~。地味~な旧型電車を好む層に向けたニッチな商法として鉄コレが当たっている (?) ことに気を良くしたトミーテックは、今年の夏にTOMIXブランドのハイグレード品として鶴見線全金73系を発売し、私も「待ってました」とばかりに予約ゲット!したものですが、この全金73系は結構売れたようで (あるいは予約分+αしか作らなかったためかも知れませんが)、あっという間に模型屋で見かけなくなりましたね……。そこでトミーテックは気を良くしたためか、来春には何と!御殿場線スカ色73系も数年前に発売されたオール三段窓編成とは別のバージョンも発売されるとのことで、これまた思わず速攻予約してしまった私です (汗)。そしてKATOからはクモヤ90の発売が予告され、鉄コレの旧国も51系へと波及するなど、旧型国電命!な人間としては嬉しい悲鳴です (^^;)。ええ……今でこそ主に私鉄中心に鉄活動している私ですが、小学生時代は寝ても覚めても旧国のことばかり考えていたものですので (爆)、カネと置き場所に余裕がある限り付き合うことに致しますよぉ~(というわけで、すっかりカモ)。



 しっかーし! かくしてトミックスのハイグレード品で御殿場線73系8連が実現してしまうということは、かねてから超チンタラと製作中のGM板キットによる御殿場線8連計画と完全にカチ合ってしまいます (滝汗)。勿論、完成品と「パーツの噛み合わせの悪さによるもがき苦しみ創る楽しみいっぱい!」なGMキットでは、そもそもの存在形態が全く異なるため、それはそれ、これはこれ、と割り切って引き続き製作を続け、微に入り細を穿った作業の苦しさにマ○な喜びを得続けるのみですが (爆)、余りダラダラと作っているとハイグレード8連の余りの見事さに創作意欲を失い、未完成のままプラスチックゴミ回収に葬るという悲劇を迎えることになってもおかしくありません。
 というわけで、何とかTOMIX御殿場線73系の発売までに、8両落成は難しいとしても4~6両落成させてしまいたいと思いまして、まずは屋根配管塗りという面倒な作業がないサハ2両に注力し、年賀状印刷を後回しにして (爆) 年内に完成!バンザーイ!!\(^O^)/  思い出してもみれば……とくにサロ45改 (1枚目) につきましては、地獄の切り接ぎに苦しんだものですが、これを乗り越えなければサロ45改の美し過ぎるニス塗り内装に感激した幼稚園の頃の思い出を再現することにはなりません。そして、恐らくこういうマイナーな車両につきましては、TOMIXも鉄コレも後回しになるでしょうから、とりわけこれを組み込んだ編成を落成させる意義があるのです! そして便所付きサハ78450も、御殿場線73系を御殿場線73系たらしめている重要なアイテムです! そんな2両が、GM旧国ならではの微妙なオーバースケールという問題はあるにせよ、こうして重厚な雰囲気を漂わせて自室の机の上に鎮座しているのを眺めるにつけ……もうウットリ・メロメロです♪
 うーむ、既に塗装が終わったクモハ73 (↓参照) につきましても、出来ればこの年末年始を使って早急に完成させたいものです。そして、切り接ぎ後のヤスリ工作がまだ終わっていないモハ72 (これに鉄コレ動力を挿入) と、もう1両のサロ45改についても、なるべく作業を進めれば……3月頃までには6連になるかしらん? 最終的に8連にする際には全金車 (クモハ・クハ各1) を2両用意するつもりですが、はぁ~先は長いですな (汗)。


 嗚呼マスキング面倒くさ……しかし配管をラクに塗るには避けて通れない道。



 塗って剥がすと……とりあえずまぁうまく行っており、やれやれです (^_^;)。


鉄コレ国鉄70系全金車を茶坊主化する

2012-12-22 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 昨日はマヤ文明の暦における世界最後の日ということで、特に歴史上たびたび終末論がはびこり凄まじい流血が起きたこともある異朝C国ではすったもんだの大騒ぎだったようですが、ノス○ラダムスの大予言が思い切りハズレたことで免疫が出来ている本朝にとってはそんなの関係ありません (笑)。況んや昨日は、鉄道車両というかたちで本朝皇統の万世一系性を天下に遍く知らしめる (?) E655系のN模型が発売された日なのでありますから (私が予約分を受け取るのは今日これから ^^;……肝心のE655-1がまだ出ないことは何とも残念!)、ラッキーアイテムに護られた我々ジャパニーズ鉄ヲタは一体何を恐れる必要があるのでしょうか?
 というわけで、E655と同じく葡萄色で準流線型の車両として、70系全金茶坊主なるインチキ妄想車両を作ってみましたのでアップしてみます~(^^;)。
 さてこの師走、自室の畳を交換したのですが、その際に部屋中の家具や荷物をごっそり動かしたことから (滝汗)、「この際なので所謂断捨離を推進しよう」と思いまして、数年以上死蔵された状態の時刻表やDJ・RJなどの雑誌をバンバン処分! (かくして手持ちの雑誌の大部分は、資料性が高いRP誌やRMライブラリ等に集約されつつあります) そして、模型いじりの泥沼にハマる過程で必然的に増えて行く仕掛品や改造種車の類につきまして、「あれれ……あれは何処へ行ったかな?」と探すために時間を食う機会も増えていましたので、KATOやTOMIXの空き箱を活用した「見える化」を大々的に推進し、とにかく「あの車両をいじろう」と思いついたら迅速にブツにアプローチ出来るような作業環境を整備したのでした。
 


 そこで……出るわ出るわ、仕掛品や種車の類が! (超爆) とにかく、GMのキットや鉄コレをどんどんいじって行かないと危機的な状況にあり、あるいは別の見方をすれば、既に素材はしこたま揃っている以上、今後しばらくは大して買い物をせずとも車両いじりで遊ぶことが出来ることが明らかになったのでした (汗)。
 というわけで、速攻でいじって満足出来そうな一品として、今でも一部量販店にて在庫の山が築かれている鉄コレ70系 (阪和快速色) に目を付けまして、全部バラして車体をシンナー池にドボン! その後はGMの葡萄色2号をサクッと吹き (嗚呼……単色塗装って何てラクなのでしょうか! ^^;)、適宜インレタを貼り、幻の全金茶坊主4連が出来上がったのでした!
 国鉄70系電車といえば、多くの方がすぐに思い浮かべるのはスカ色や新潟色でしょうが、一部京阪神緩行用として葡萄色とされ「茶坊主」と呼ばれたのもまた有名な話。そこで私も以前、半鋼製茶坊主を作ってみたものですが、国鉄釣掛式電車新造史の最終盤に現れた全金属70系はタマ数が少なく、確か茶坊主として配置されたものは存在しなかった……と記憶しております。しかし、窓枠が美しく輝くアルミサッシパーツを眺めるにつけ「これは茶坊主にすると必ずや怪しげなカッコ良さを魅せるに違いない」と思ったものですし、確か以前N誌 (そのまんま ^^;) でも全金70系を茶坊主化した事例が載っているのを立ち読みで眼にしまして「をっ、なかなか良い」と製作意欲を煽られたのでした。そこで、阪和快速色を買い増しておいたのですが、しばらくは放置 (^^;;)。今回の大掃除にあたりようやく着手したという次第です。結果は……ご覧の通り超惚れ惚れモノ♪
 いっぽう、モハ72970の葡萄色バージョンも2両に増殖させたのですが (葡萄色が1両きりでなくなった時点で妄想決定! ^^;)、全金茶坊主70系の中間に組み込むことによって、地方幹線のラッシュ輸送用として1980年代以後も延命した姿を勝手に想像するのもまた楽しからずや……ですね。貫通路扉の別塗りは、お手軽工作につき省略しています。悪しからず……(^^;)。

梅小路鉄道博物館発表記念・D51 200

2012-12-21 00:00:00 | 保存・園内・特殊車両


 かねてから何となく話が出ていた京都・梅小路の鉄道博物館建設計画ですが、このたびついにJRWから正式発表があったようで、私も昨日朝、たまたま出張していた京都の宿でニュースを見ていてそのことを知りました (笑)。どうやら、現在の梅小路蒸気機関車館の北西側に位置する広大な駐車場スペースを流用するようで、かなり奥行きのあるものになりそうですが (JRW公式HPのPDFファイル参照)、果たして大宮や金城埠頭の鉄道博物館 (後者はまだ行ったことない……^^; ←モハ63を見てみたいのですが) と比べて、展示面での個性をどのように演出できるのかが見どころでしょうか? あと、関西民鉄各社に車両の提供を呼びかけている云々……という話は果たしてどうなっているのかも興味津々です。



 というわけで、確か3~4年前に撮影しておきながらアップしそびれていた、梅小路の動態保存機・D51 200の画像をどうぞ~。
 梅小路蒸気機関車館の公式HPによりますと、C62 2、C61 2、D51 200、そして8630の計4輌が「スチーム号」本務機に指定され、一定期間ごとに交代することになっていますが、たまに「梅小路に行ってみようか」と思い立ち公式HPを覗いてみる度に、C62 2は全く入らず、C61とD51はなかなか当たらず、8630の登板率が一番高いような気がするのは私だけでしょうか? というわけで、D51がこうしてのんびり・まったりと動くシーンをたった一人で撮影することこそをかしけれ♪ (←要するに、8630は迫力面でハズレということで……超偏見 ^_^;;)
 今後、梅小路鉄道博物館 (正式名称は果たして……?) が正式オープンしますと、梅小路蒸気機関車館はその一部分として運営されるそうですが、何はさておきそのあかつきには、「スチーム号」が牽引する客車をもっとそれっぽい車両にしてくれないかなぁ~と思います (爆)。とはいえ、鉄道博物館がオープンすれば、この展示運転の周りにも一般人が殺到して大変なことになりそうですから、現状の編成をまったりと撮影するのも今のうちと考えるべきなのかも知れません。