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ミステリ感想-『ペルシャ猫の謎』有栖川有栖

1999年05月18日 | ミステリ感想
~収録作品~
切り裂きジャックを待ちながら
わらう月
暗号を撒く男
赤い帽子
悲劇的
ペルシャ猫の謎
猫と雨と助教授と


~感想~
『切り裂きジャックを待ちながら』
2時間ドラマ。ありがちなプロット。つまらないトリック。陳腐なラスト。安っぽい。

『わらう月』
鮎川哲也『下り“はつかり”』を5レベルくらい下げると、この作品になる。

『暗号を撒く男』
なんだこれ? これがトリック……なの?

『赤い帽子』
作りは丁寧。伏線も周到。だが、地味な展開と解りやすすぎる犯人がどうも……。

『悲劇的』
この短さが効果的。うまい。

『ペルシャ猫の謎』
「こんな物語を見せられた読者はどう思うのでしょうか?」
とうとう開き直ったか……。

『猫と雨と助教授と』
まさにアンコール。


~総括~
「こんな物語を見せられた読者はどう思うのでしょうか?」
少なくとも、あなたが一人のファンを失ったことだけは、たしかです。


99.5.18
評価:☆ 1
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