
~あらすじ~
怪獣がギャー。イケメンがワー。美女がキャー。バリーンドカーンウオー。完。
~感想~
韓国で公開された年のナンバーワンヒットを記録した一方で、アメリカのレビューサイトで最低映画賞に輝いた糞映画、それが今作である。
韓国での大ヒットは韓国人の感性がアレなわけではなく、単に宣伝の勝利だろうことは、彼らの名誉のために付記しておきたい。
背景はともかくとして、感想はどうかというと、なんと一言で済む。
こ れ は ひ ど い
である。
CGが『デビルマン』並だったら『デビルマン』級の歴史的駄作だったに違いない。
しかしCGだけは、質感や背景への溶け込みこそハリウッドには一歩及ばないものの、気合と愛のこもった作りこみに、満載のアイデアに支えられ超大作にも劣らない出来栄えになっている。
だがそれ以外の要素のなにからなにまで――脚本、カット割り、演技、シナリオ、キャラ造型――すべてが大学生の自主制作映画とどっこいどっこいなくらい破綻しているため、金だけ異常にかけたB級映画になってしまっているのだ。
どう破綻しているのかいちいちツッこむと『デビルマン』並にきりがないので、もしニコニコ動画にアップされた場合につけられそうなタグを紹介するにとどめよう。
・クルマ最強説
・クルマTUEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!
・神出鬼没ジジイ
・夢オチを二度やるという発想に脱帽
・一足飛びに500年さかのぼる記憶
・大蛇「本気出したら追いついてた」
・CG班だけが本気
・ここはロサンゼルスのどこなんだ
・一撃必殺のブレストファイヤー
・シーユー来世!
・もう一度飲み込むなら吐くな
・酔拳をほうふつとさせるラストシーン
……しかし冷静に考えるとこの映画と『トランスフォーマー』がどう違うのかわからない気もするから困る。
評価:★★ 4