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ダメミス感想-『トップラン 4 クイズ大逆転』清涼院流水

2011年03月25日 | ミステリ感想
~あらすじ~
トップラン・テストに関するすべての秘密が解き明かされる時が来た。「よろず鑑定師」貴船天使の紹介で、音羽恋子たち関係者一同は「少年狼」と衝撃的に出会う。時間と大金を賭けた嘘つき勝負「一巻の終わりクイズ」をめぐり、虚々実々のかけひきが繰り広げられる。舞台は整い、役者は揃った。盛り上がり最高潮の書き下ろし文庫シリーズ第4話。


~感想~
Oh!My God Honey(おまいが犯人!)
※本文より抜粋

今はなき某サイトで「こんなにつまらない本はトップラン3巻以来だ」と言われていた通りの惨状である。
この巻から登場する少年狼(人名)のキャラが凄まじいので彼のセリフを引用してみよう。

YO! 天使クン、今日何曜?……金曜? で、オレになんの用?

不思議なことにここまで読むと本が真っ二つになってしまうので、非常に読みづらいのだが、ラップ調のセリフは4ページほどで終わり、以降は普通にしゃべり出すのでめげずに進んでほしい。
ストーリー的には、貴船天使が「企業スパイ」という裏の顔を現すのだが、何億もの金を動かす一方で、「PS2を転売して儲ける」というちょっとした小遣いにしかならない副業を嬉々として明かし「ドラクエⅡも転売して儲けたし」と自慢するので小物臭がどんどん増していく。
また「一巻の終わりクイズ」で恋子たちと対決するものの、ルールが21個もあるくせして要するにカミングダウトだったりするのはいつもの流水クオリティなので問題ないだろう。


11.3.25
評価:保留
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