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映画感想-『モンスター・トーナメント 世界最強怪物決定戦』

2015年01月25日 | 映画感想
~あらすじ~
サイクロプス、ウィッチビッチ、レディ・ヴァンパイア、マミー、スワンプ・ガット、ウェアウルフ、フランケンシュタイン、ゾンビマン……世界中から集められた8体の怪物がリングの上で雌雄を決する!


~感想~
B級を志した全力のダメ映画なので遠慮なく以下↓ネタバレ

設定は適当だ。世界に散らばる怪物をどうやって見つけ出したのかは特に語られず、モンスターらがわざわざ命を賭けてまで戦う理由も特にない。
トーナメントと銘打ちながら実際にトーナメント戦を行うのはヘビー級の4体だけで、ミドル級の4体はタイトル戦と冠されながらもベルトは無いし勝ち上がった2体で戦うこともない。
WWFでマネージャーとして活躍したジミー・ハートが本人役でリングアナを務め、UFCのレフェリーであるハーブ・ディーンが試合を裁き(※ただし1試合目で死ぬ)、B級テイストあふれる雑な選手紹介でリングに上ったモンスターらが、特殊能力を駆使するわけでもないプロレス技で戦うさまはインディー団体のハロウィン興行さながら。そういえばWWE版のECWも初期はヴァンパイアとかゾンビが戦ってたっけ。

ざっと試合内容を振り返ると、第一試合は無能なセコンドに「黒魔術を捨ててファイターになれ」とアドバイスされたためただのババアになったウィッチ・ビッチが、サイクロプス(なんでお前がミドル級なんだ)のオプティックブラストで焼き殺される。未来視もできるしたぶんこいつが一番強い。
二試合目はレディ・ヴァンパイアがマミーにヘル・アンド・ヘブンを浴びせて心臓をつかみ出す。(普通はミイラ化させる前に内蔵は摘出するなんて常識を知っているスタッフはいない
三試合目は一体だけドマイナーな沼の怪物スワンプ・ガットがウェアウルフのフライングボディプレスで圧殺され、四試合目は明らかにセコンドのケビン・ナッシュ(元WWFヘビー級王者)のほうが強そうなゾンビマンがフランケン(中の人は元レスラー)に軽くひねられる。

そして迎えた決勝戦、勝ち上がったウェアウルフとフランケンのどちらが栄冠に輝いたかはぜひみなさんの目で確かめて欲しい
5試合の中で最も盛り上がりに欠ける挙句、台無しな結末を迎えるけどな。
※ヒント:ラストはケビン・ナッシュがゾンビ化してチャンピオンに襲いかかる

西口プロレスのほうが百倍は面白い、着ぐるみ学生プロレス映画なので、よほどの物好きでなければ観るだけ時間の無駄である。


評価:★ 2
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