「諸葛恪伝」に曰く。
呉の孫峻(そんしゅん)は、独裁を振るう諸葛恪(しょかつかく)の暗殺を企み、酒宴に招いた。
その前夜、諸葛恪は心が落ち着かず胸騒ぎを覚え一睡もできなかった。
起床して顔を洗おうとすると水が生臭く、着替えの衣服も臭かった。水と服を取り替えさせたが匂いは変わらなかった。
酒宴に向かおうとすると、今度は犬が着物をくわえて離さない。諸葛恪は「犬は俺を行かせたくないのか」と不吉に思い、部屋に戻って座った。しばらくして立ち上がると、また犬が着物をくわえた。
酒宴は皇帝への挨拶を兼ねており、行かないわけにはいかず、従者に命じて犬を追い払わせて、ようやく家を出た。
呉の孫峻(そんしゅん)は、独裁を振るう諸葛恪(しょかつかく)の暗殺を企み、酒宴に招いた。
その前夜、諸葛恪は心が落ち着かず胸騒ぎを覚え一睡もできなかった。
起床して顔を洗おうとすると水が生臭く、着替えの衣服も臭かった。水と服を取り替えさせたが匂いは変わらなかった。
酒宴に向かおうとすると、今度は犬が着物をくわえて離さない。諸葛恪は「犬は俺を行かせたくないのか」と不吉に思い、部屋に戻って座った。しばらくして立ち上がると、また犬が着物をくわえた。
酒宴は皇帝への挨拶を兼ねており、行かないわけにはいかず、従者に命じて犬を追い払わせて、ようやく家を出た。