~収録作品~
首切の如き裂くもの
迷家の如き動くもの
隙魔の如き覗くもの
密室の如き籠るもの
~感想~
短編よりも長編向きの作家かなーと思わせる初の短編集。
といっても表題作は長編ばりの分量で、中盤までは怪奇味をふんだんに凝らした構成で、謎めいた女とコックリさん、奇妙な予言と完全無欠の密室と盛り上がるのだが、刀城言耶が密室講義を始めるや全てが台無しになった感。
明らかにテンポを悪くし、せっかくの怪奇味を吹き飛ばしてしまう、ガチでヲタな講義は明らかに蛇足。トリックも真相も、全てが解決してなお残る怪異もどうでもよくなってしまった。
他の短編3つも、雰囲気を出し切る前に事件が解決してしまい、トリックも二番煎じと古色蒼然で食傷気味。
じっくりと好きなだけ書かせたほうが腕をふるえるのではなかろうか。
09.4.28
評価:★★☆ 5
首切の如き裂くもの
迷家の如き動くもの
隙魔の如き覗くもの
密室の如き籠るもの
~感想~
短編よりも長編向きの作家かなーと思わせる初の短編集。
といっても表題作は長編ばりの分量で、中盤までは怪奇味をふんだんに凝らした構成で、謎めいた女とコックリさん、奇妙な予言と完全無欠の密室と盛り上がるのだが、刀城言耶が密室講義を始めるや全てが台無しになった感。
明らかにテンポを悪くし、せっかくの怪奇味を吹き飛ばしてしまう、ガチでヲタな講義は明らかに蛇足。トリックも真相も、全てが解決してなお残る怪異もどうでもよくなってしまった。
他の短編3つも、雰囲気を出し切る前に事件が解決してしまい、トリックも二番煎じと古色蒼然で食傷気味。
じっくりと好きなだけ書かせたほうが腕をふるえるのではなかろうか。
09.4.28
評価:★★☆ 5