~あらすじ~
リー・スローカム閣下が検死官としてはじめて担当することになったのは、売れっ子作家ミセス・ベネットの屋敷で起きた死亡事件だった。
女主人の誕生日を祝うために集まっていた、個性的な関係者の証言から明らかになる真相とは? そして、検死官と陪審員が下した評決は?
~感想~
「猫は勘定にいれません」のたけさんのレビューを読んで購入。たけさんの言ったとおりの楽しい作品でした。
とにかく証人たちがまともに事件の話をしやがらない。芝刈りに人生を賭けた男や、売れっ子作家を見出した編集者に、波乱の人生を送ったその売れっ子作家らが自分の言いたいことだけをひたすらしゃべるだけ。
それなのに、無駄話の中に動機も伏線も真相も隠されていて、駄弁に付き合っただけでいつの間にか事件が解決しているという、とんでもない構成。
しかも無駄だが面白い長話のおかげで、すいすいと読み進められてしまうのだからすごい。
チート気味なくらい辣腕すぎるリー検死官の活躍や、法廷と同時進行していく事件、終盤のどんでん返しの連発と、とても戦前の作品とは思えない。
これは次作「検死審問ふたたび」も買わなくては。
09.5.8
評価:★★★ 6
リー・スローカム閣下が検死官としてはじめて担当することになったのは、売れっ子作家ミセス・ベネットの屋敷で起きた死亡事件だった。
女主人の誕生日を祝うために集まっていた、個性的な関係者の証言から明らかになる真相とは? そして、検死官と陪審員が下した評決は?
~感想~
「猫は勘定にいれません」のたけさんのレビューを読んで購入。たけさんの言ったとおりの楽しい作品でした。
とにかく証人たちがまともに事件の話をしやがらない。芝刈りに人生を賭けた男や、売れっ子作家を見出した編集者に、波乱の人生を送ったその売れっ子作家らが自分の言いたいことだけをひたすらしゃべるだけ。
それなのに、無駄話の中に動機も伏線も真相も隠されていて、駄弁に付き合っただけでいつの間にか事件が解決しているという、とんでもない構成。
しかも無駄だが面白い長話のおかげで、すいすいと読み進められてしまうのだからすごい。
チート気味なくらい辣腕すぎるリー検死官の活躍や、法廷と同時進行していく事件、終盤のどんでん返しの連発と、とても戦前の作品とは思えない。
これは次作「検死審問ふたたび」も買わなくては。
09.5.8
評価:★★★ 6