~あらすじ~
城北大学に編入した入埜転子は、怪談会を主催するサークル"百怪倶楽部"に入部した。
だが、寮の地下室で行なわれた儀式"四隅の間"の最中に怪異が起き……。
転子から相談を受けた弦矢俊一郎が、忌まわしき死の連鎖に挑むシリーズ第2弾。
~感想~
都市伝説ファンにはおなじみの題材にまずはにやり。ただ前作とは打って変わって(以下ネタバレ)怪異のほとんどが現実に取って代わられてしまい、ホラーとしての怖さがさらに薄くなっているのが難点といえば難点。
しかし意外な真相や伏線は刀城言耶シリーズばりに仕掛けられ、ミステリとしての完成度がいやましている。二作目ながら早くも安定感のあるシリーズとなってきた。
それにしてもまだ一作しか出ていないのに「大人気シリーズ!」と大書する角川はどうしてしまったのだろうか。
歌野晶午の「ハッピーエンドにさよならを」を初の短編集(4作目の短編集である)とうたったり、道尾秀介の「鬼の跫音」に過分な賛辞を偏執的に連ねたり(ちなみに連作短編集という大嘘もついている)、いくら出版不況で必死とはいえ迷走しすぎだろ。
09.5.1
評価:★★★ 6
城北大学に編入した入埜転子は、怪談会を主催するサークル"百怪倶楽部"に入部した。
だが、寮の地下室で行なわれた儀式"四隅の間"の最中に怪異が起き……。
転子から相談を受けた弦矢俊一郎が、忌まわしき死の連鎖に挑むシリーズ第2弾。
~感想~
都市伝説ファンにはおなじみの題材にまずはにやり。ただ前作とは打って変わって(以下ネタバレ)怪異のほとんどが現実に取って代わられてしまい、ホラーとしての怖さがさらに薄くなっているのが難点といえば難点。
しかし意外な真相や伏線は刀城言耶シリーズばりに仕掛けられ、ミステリとしての完成度がいやましている。二作目ながら早くも安定感のあるシリーズとなってきた。
それにしてもまだ一作しか出ていないのに「大人気シリーズ!」と大書する角川はどうしてしまったのだろうか。
歌野晶午の「ハッピーエンドにさよならを」を初の短編集(4作目の短編集である)とうたったり、道尾秀介の「鬼の跫音」に過分な賛辞を偏執的に連ねたり(ちなみに連作短編集という大嘘もついている)、いくら出版不況で必死とはいえ迷走しすぎだろ。
09.5.1
評価:★★★ 6