小金沢ライブラリー

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ミステリ感想-『警視庁草紙』山田風太郎

2020年07月05日 | ミステリ感想
 

本格ベスト22位、東西ベスト(2012)67位

~感想~
なぜか本格ベスト100で連作短編ミステリ始祖の「明治断頭台」を上回る22位にランクインし、ミステリ短編としても読めるものもあるが、分類するなら明らかに時代小説。ミステリとして何かを期待すべきではない。
だがそこはチート作家の山田風太郎、ただの時代小説ではなく、明治初頭を舞台に、現実の事件を下敷きにして、歴史上の人物たちがありえたかもしれない活躍を歴史の裏側でする、今風に言うなら幕末~明治アベンジャーズとでも言うべき稀有の作品になっている。
しかもそこへ半七親分…は脇役どまりだったが、隅の老人ら当時の名探偵まで登場してしまう。歴史上の有名人の名前が次々と飛び出しては事件に意外な関わりをし、ただの脇役かと思ったキャラが実は歴史上の大事件で重要な役割を果たして見せる、歴史好きにはたまらない作品である。


20.7.5
評価:★★★☆ 7
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SCP-2041~2050

2020年07月03日 | SCP紹介
SCP-2041 - Merry-Go-View (メリー・ゴー・ビュー)
デンマークの廃校跡で発見された公園用メリーゴーラウンド(上に乗り回転させる遊具)。使用している間、周囲の風景がアニメのように愉快な姿に見える。一部の人物は黄色く見え、子供達は恐怖心を感じる

※明言されないが記事を読み解くと、黄色く見えるのは子供達にとって危険なペドフィリアだとわかる

SCP-2042 - One-man Opera (ワンマン・オペラ)
顔に口が無い男性。顔に口だけがある20体の人型生物を操り、オペラを合唱する。男性はもともと口が利けない病だったが、マーシャル・カーター&ダーク株式会社と思われる人物と契約し、この力を手に入れたと語る

SCP-2043 - REMEMBER ME (わすれないで)
7歳の時に行方不明になり、10年後に発見されたアリエラという女性の、加齢後の予想写真に似た人物。ほとんどの生物が彼女を観察中に目を逸らすと、その視線の先に新たなこの人物が現れる。複製体も同じ能力を持ち、もし収容に失敗すれば指数関数的に増殖して行く。2体以上で観察していれば、一人が目を逸らしても複製されない。本物のアリエラの失踪から9年後、先にこのSCPが発見・収容された。1年後に発見された本物は、予想写真と全く違う外見だった。その後、住人達はアリエラを探す活動を始め、そこにはアリエラ本人とその母親も参加している

SCP-2044 - Big Wigs (お偉方)
エストニア系の男性。人間に匹敵する知性を持つアタマジラミが、髪とフケを材料にして頭皮に街を造っている。フケから精製されたレンガを、どこからか現れるイエバエの運んでくる品物と交換する。目的を聞かれたアタマジラミは「お偉方の意向」だと語る

SCP-2045 - Ambulatory Molasses Generator (自立性糖蜜生成装置)
黒糖蜜を無限に生成するロボット。ジェフリーと名乗り、お嬢の為に毎週火曜(と彼が思う日)に黒糖蜜を作っていると語るが、知性が低く話は要領を得ない。収容前はアメリカ北西部を自律移動する巨大な黒糖蜜の塊と思われていたが、破壊後に内部からジェフリーが発見された

SCP-2046 - Mendeleev's Nightmare (メンデレーエフの悪夢)
元素周期表。観察されていない時に新たな元素やグループを追加する。周囲にある他の周期表も同様に変化させる。変化した周期表を見ると8割の人物はそれが正しいと思い、2割は異常に気付くが、正しい表と比較しない限り変化を指摘出来ない。追加された元素は周囲に放出されるが、化学法則を無視している為、即座に素粒子に崩壊し、結果として放射線量を増大させる。放置すればどんな元素が現れるか予測不能で世界終焉の可能性もある。研究によりこの周期表の周囲に正しい表と元素の標本を配置すると、変化を抑制出来ることがわかった

SCP-2047 - Collaboration (共動)
シータ-cと呼ばれる惑星の文字が刻まれた鉄球。1973年7月13日、地球は突如として他の恒星系に瞬間移動した。鉄球を通じた無線通信により、もともとシータ-cの存在した位置と交換されたと判明。シータ-cの文明はたびたびこの手段によって恒星間旅行をして来たと語った。異変により地球の社会が崩壊の危機に瀕した為、シータ-cの協力のもと、地球人類は(一部の財団職員を除き)もともと地球はこの位置にあったという記憶を植え付けられ、記録も書き換えられた

SCP-2048 - The Virtual World (仮想世界)
AIプログラム。仮想世界をシミュレーションし、「全ての人にとって完璧な世界の提供」を志していると語り、付属の機器に入れられた人間の脳を改造しドローンとして操る。ドローンを用い新たな被験者を探す

SCP-2049 - The Interdimensional Weather Station (次元間気象台)
イギリスのマニングツリーで放送される天気予報。ランダムに放送され、青緑色の肌をしたアナウンサーが異常な天気を予報し、24時間後に必ず的中する。多くが地球以外の次元の予報で、現在は解雇された為、自腹を切って放送していると語る

SCP-2050 - Sciurine Crusaders (リス十字軍)
高い知性を持つキタリスの集団。紀元1096年頃の第一次十字軍まで遡れる系譜を持ち、十字軍のような鎧を装備している。発見当初はスコットランドの森林公園に棲息し、一般的にネズミ属として知られる生物を襲っていた。食料と金属の供給を条件に財団に収容された
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2/12のNXT #548  嫁の仕事に口出ししない夫

2020年07月02日 | 今週のNXT
ブロンソン・リード ×-◯ ロデリック・ストロング
(ジャンピングニーパット)

ストロングが話していると前回理不尽に襲われたリードが現れて襲いかかり試合開始。
リードはシャツを脱がせて視界を奪ったり、体重を活かしたパワー殺法で攻めるが、ストロングは怪力を発揮しオリンピックスラムやスーパープレックスで完璧に投げ切ってみせる。
終盤、ベルベティーン・ドリームの入場曲が一瞬かかり動揺した隙にストロングはトペ・スイシーダを浴びるが、リードのプランチャを飛び膝で撃墜し辛勝した。

そこへベルベティーンが映像で割り込み、お前が怪我したら心配だろうが、嫁と子供は大丈夫だと言い、自分のタイツに描かれたストロング嫁と息子のイラストを見せる。激怒したストロングはバックステージへと駆け込んでいった。


キャンディス・レラエ ×-◯ ダコタ・カイ
(エビ固め)

キャンディスは初手でコードブリーカーを披露。AEW対策で雑に使えとでも言われてるのだろうかw
さらに声援に後押しされトペ3連発を浴びせるが、ダコタはロープを悪用して反撃。
ガルガノ・エスケープに捕らえられたが、どうにか体勢を入れ替えて抑え込み辛勝した。

クリーンピンを取られたがキャンディスはダコタに詰め寄り、逆にゴングに頭を叩き込まれる。さらに殴りつけられたが、ティーガン・ノックスに救出された。


ジョニー・ガルガノ ◯-× キャメロン・グライムス
(ガルガノ・エスケープ)

嫁がゴングで殴られた直後に笑顔で入場するガルガノは嫁の仕事に口出ししない良い夫。
関節技・投げ技・飛び技といいように翻弄されたグライムスは、強烈なキチンシンクでようやく動きを止めて反撃。しかしペースを握りきれず、必殺のフットスタンプもかいくぐられるとガルガノ・エスケープで捕獲され、即座にタップした。


クルーザー級王座挑戦権争奪戦
リオ・ラッシュ ◯-× エンジェル・ガルザ
(スモールパッケージホールド)

試合開始と同時にロングタイツを脱いだガルザは気合もラッシュ対策も十分で、ロープバウンド・スタナーを2回かわして見せる。対するラッシュは雪崩式ウイング・クリッパーを雪崩式スタナーに切り返した。
ラッシュは場外へのファイナルアワーに成功し、リングに上げてとどめのファイナルアワーを狙うが剣山で迎撃され、さらにスーパーキックを被弾。
ガルザは倒れたラッシュをぶっこ抜き式のウイング・クリッパーで仕留めようとするが、ラッシュはそれを丸め込んで勝ちを拾った。

そこへクルーザー級王者ジョーダン・デヴリンが顔を出し、早速ラッシュを挑発した。


サンタナ・ギャレット ×-◯ ビアンカ・ブレア
(TOD)

ビアンカはゴングと同時にサンタナをタックルでなぎ倒すと、一方的に攻め続け何もさせずに圧勝した。

さらに挑発に乗って出てきた特番で対戦予定のリア・リプリーも、ジャケットを脱ぐ隙に殴りつけ、TODで豪快にぶん投げてしまった。


KUSHIDA ×-◯ アダム・コール
(ラストショット)

前回バックステージで理不尽に襲われたKUSHIDAは復讐に燃え、コールのアックスハンドルを腕ひしぎに切り返して痛めつけると、腕責めを展開。コールはスーパーキックやブレーンバスター式の牛殺しを連発し意表を突き、パナマサンライズを狙うがそれをホバーボードロックに捕らえられてしまう。
だがかろうじて脱出すると3発目のスーパーキックを突き刺し、ラストショットでケリを付けた。
KUSHIDAの敗因はスーパーキックを全部浴びたことだろう。
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7月の新刊情報

2020年07月01日 | ミステリ界隈
6月24日 光文社
林泰広 オレだけが名探偵を知っている


7月1日 新潮文庫
伊坂幸太郎 ホワイトラビット

8日 文春文庫
早坂吝 ドローン探偵と世界の終わりの館

8日 光文社文庫
平石貴樹 サロメの夢は血の夢

13日 祥伝社文庫
大倉崇裕 秋霧
山田正紀 恍惚病棟

15日 講談社
五十嵐律人 法廷遊戯 ※メフィスト賞
竹本健治 これはミステリではない

15日 講談社文庫
恩田陸 七月に流れる花/八月は冷たい城
森博嗣 カクレカラクリ

18日 光文社
佐々木譲 図書館の子
平石貴樹 立待岬の鷗が見ていた

22日 幻冬舎
中山七里 毒島刑事最後の事件

30日 創元推理文庫
近藤史恵 マカロンはマカロン
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