9月1日の夕刊フジ「花田紀凱、天下の暴論」を読んだ。
タイトルは「偽善が不祥事の原因」。
もともと、甲子園は興味がないのだが、この話題はマス
コミの垂れ流し量が多いので一言コメントしてみるかな
という気になった。そもそも、この話題そのものがこん
な報道量に値するものだろうか。しかも各社とも校長の
コメント、父親のコメントそれに高野連のコメントをそ
のまま流しているだけ。これがジャーナリズムといえる
のか。
どこか1,2誌がちょこっと囲みで一、二度報道すれば
よいようなものだが、こうしつこく行くのなら、もっと
取材をしてほしい。マスコミの情報が例によってないか
ら、推測だが、報道されたような奇麗事ではあるまい。
とくに、「父親」の側には色々な思惑があったのではない
か。例によって『被害者側』の父親は顔もうつさず、名
前も報道されない。校長は顔をさらしっぱなしだ。おか
しく思わないのか。
「校長に対応をおまかせした」という父親の言葉の真意
を取り違えたそうだが、墳飯ものだ。不自然で全然無理
筋だ。事件では二度殴られたことになっている。一度は
大会前、一度は開会中。これは父親が金銭保障を要求し
て裏で交渉が継続していたか、大会中に一度試合に出す
ことを条件にしていたのではないか。
子供の実力は知らないがレギュラーの力はなかったのだ
ろう。出番がなかなか来ないので父親が校長か、有力後
援者(私立だから学校側が弱い有力スポンサーがいるは
ず)を通して圧力を部長にかけたので、怒った部長がス
リッパでひっぱたいたのではないか。
事実は取材しなければ分からない。こんな問題を連日大
々的に報道するなら、読者が納得するような背景取材を
独自にしてほしい。とくにテレビの諸君にはお願いした
い。電波は免許ですよ。それに応じた働きをしてもらい
たい。そうでなければ免許は返上しなさい。ホリエモン
にその枠を与えるのも一興である。
この父親というのもただの人ではあるまい。いずれかの
スジのひとであろう。その辺も読者にきちんと報道しな
いなら、最初からなにも報道しないほうがよろしい。
夕刊フジで花田氏がいう甲子園神話が偽善であるという
のはその通り。花田氏の文章を読まれるとよい。