政治評論屋というのは新聞の政治部記者あがりがおおい。
彼らは政治家の間をしらみやウイールスのように飛び回
って政治家の情報を運ぶキャリアーにすぎない。政治家
もさるもの、まともな情報を流すこともすくない。ため
にする偽情報、アドバルーンも多い。新聞記事を読めば
分かることだ。要するに政治家と評論屋は持ちつ持たれ
つということ。
こういうのがテレビのワイドショーにコメンテーターと
して出てきて一席弁じる。司会者というのかパーソナリ
ティーというのかしらないが、こちらも芸人あがりのよ
うなのが出てきて、政治評論屋(ゲストコメンテータと
いう大層な呼び方をする)にコメントを求める。
司会者が政治評論屋に情報を、あるいは綺麗にいうと、
背景説明を求めるのはまあいい。にせ、あてずっぽう
もあるがとにかく、それを提供するのが政治評論屋の
商売だ。しかし意見を、あるいはコメントを求めては
ならない。大体は体裁をつけてもっともらしいことを
いうものだが、中にはもろに本性を丸出しにするのが
いる。
毎日新聞出身らしいが、露骨なのが一人目立つ。総選挙
で広島六区の候補者や関係者にインタビューしていたが、
亀井氏とか宮沢元首相には最大限の敬語を使っているの
に、ホリエモンには「政治家は滅私奉公だ」なんて大き
な声で説教を垂れる。コーヒーを飲んでなくてよかった。
飲んでいたら危うく噴出すところだった。
今朝のニュースで、郵政省官僚上がりの長谷川とかいう
参議院議員が国民新党から新党日本にうつり、選挙が終
わるとまた国民新党に戻ったというのがあった。長谷川
本人は悪びれず、<あれは選挙活動で法律上の特典を受
けるための員数あわせだった>としれっとしていたと
いう。
この政治評論屋は、<造反組は生き残るために必死だっ
たから、目くじらを立てることもない>という趣旨のこ
とをいった。横に座っていた、これはどんな商売の男か
しらないが、かれも同調していた。いやはや、あきれた
ものだ。厳粛な選挙を冒涜する行為をこう軽くあしらわ
れてはたまったものではない。
その男だったか、こうも言っていた。
<国民はそんな裏事情は承知で投票したんでしょう>。
そうすると司会者が受けた、<国民はその辺の事情も
考えながら投票していますよね>だと。
どういうことなんだろうね。