東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

11分間

2010-04-11 12:27:08 | 社会・経済

11分間というと男と女がベッドの中でギッタンバッコする平均時間と思う人は文学少女である。そんな小説があったげな。

そうではないのだ。前と同じことをちょいと別の言い方をしたわけだ。

危機的な11分間という言葉がある。前原君なんか勉強しなければいけないが、航空機の事故の大部分は離発着時の11分間に起きているという経験則である。

水平飛行中はまず事故は起きない。タービュランスに巻き込まれたり、ハイジャックが起きなければね。

水平飛行中はオートパイロットに任せればいい。政治でいえば官僚機構だ。日本の官僚機構は特に水平飛行に向いている。

離発着時は自動装置も進歩してきたが、どうしてもヒューマンファクターが大きくなる。60歳以下の日本の若造というのは水平飛行しか知らないわけだ。そんな奴らに危機的な11分間の操縦が出来るわけがない。

危機的な11分間の構造設計ができるわけがない。

こういう例え方もできる。官僚機構と言うのは無停電電源装置だ。停電した時に切り替わる。数分間はそれで持つ。その間に主電源が回復する。今の日本の政治は主電源は停電して久しい。無停電電源装置はもうあえぎ始めてご臨終間際である。


老人は悪い政治を知っている

2010-04-11 11:28:09 | 社会・経済

老人と言うのは人口の何十パーセントかな。20パーセントは確実に超えているだろう。25以上いっているかもしれない。大票田だよ。全部投票権があるわけだ。20歳未満が投票権がないのに比べてね。勃起党にもチャンスがある。

これは案外いいネーミングかもしれない。「立て、万国の労働者」という気味の悪い歌の例もある。この歌はほぼ一世紀にわたって世界を風靡したんだから。石原君も商売柄さすがに言葉のセンスはいい。きくかもしれない。

老人の特色は政治が悪いと、どれだけのダメージを国民が受けるかを体験していることだ。最悪期を知っている。そして最悪期の前のまやかしの繁栄については親や兄たちからじかに聞かされて育った。これは大きい。

今の若造は長く続いている日本の繁栄の中で育っているから、政治がどうなったって生活はたいして変わらないだろうと、たかをくくっている。

国民生活に地獄のフェーズがあるということを知らない。ま、どうでもいいことだ。これから苦しむのは若造たちだから。

悪い政治のもたらす深刻さは老人でなければ分からない。