11分間というと男と女がベッドの中でギッタンバッコする平均時間と思う人は文学少女である。そんな小説があったげな。
そうではないのだ。前と同じことをちょいと別の言い方をしたわけだ。
危機的な11分間という言葉がある。前原君なんか勉強しなければいけないが、航空機の事故の大部分は離発着時の11分間に起きているという経験則である。
水平飛行中はまず事故は起きない。タービュランスに巻き込まれたり、ハイジャックが起きなければね。
水平飛行中はオートパイロットに任せればいい。政治でいえば官僚機構だ。日本の官僚機構は特に水平飛行に向いている。
離発着時は自動装置も進歩してきたが、どうしてもヒューマンファクターが大きくなる。60歳以下の日本の若造というのは水平飛行しか知らないわけだ。そんな奴らに危機的な11分間の操縦が出来るわけがない。
危機的な11分間の構造設計ができるわけがない。
こういう例え方もできる。官僚機構と言うのは無停電電源装置だ。停電した時に切り替わる。数分間はそれで持つ。その間に主電源が回復する。今の日本の政治は主電源は停電して久しい。無停電電源装置はもうあえぎ始めてご臨終間際である。