東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

小沢一郎における「国民の声」

2010-04-27 22:45:42 | 社会・経済

去年の予算編成の時に小沢が官邸に乗り込んで藤井財務大臣(当時)を「国民の声」と称して恫喝した。また、最近高速道路料金の値上げに反対して官邸に乗り込んで「国民の声」と称して前原案を葬ろうとした。いま前原案の是非はいわない。

小沢が前原案を評して「国民に嘘をついたことになる」と言ったが、小沢にこんなことを言われては漫才にもならない。

一方で一種の国民の声である世論調査の数字は「当たったことがない」、「関係ない」と無視する。

つい昨日、鳩山首相の問題で検察審査会が不起訴相当と結論を出すと、素直に受け取るべきだと肯定した。

ところが今日自分の問題で起訴相当と結論が出ると、国民の声を反映させようとする試みである検察審査会の決定なのに、検察が無罪とした(ここでもペテンを使っている。検察は無罪と言っていない。起訴するに十二分な証拠がない、と言っているだけだ)から検察審査会の決定なんか無視する意向らしい。

正確にいうと「嫌疑不十分」だったかな。無罪じゃない。嫌疑なし、でもない。せせこましいペテンを使うな。

これらの言動の矛盾は小沢が破廉恥至極な極悪人か、キチガイないしおおPAKAであることを意味している。

小沢の「国民の声」と言うのは自分にすり寄ってくる業界団体の陳情の総和らしい。


往生際の悪い小沢一郎

2010-04-27 18:30:36 | 社会・経済

検察審査会が小沢の犯罪に起訴相当の判断を出したそうだ。潔く辞めるチャンスなのに、見苦しく、もがきまわっているようだ。

昨年にさかのぼって振り返ると民主党と言うのはおかしな集団である。西松事件で世間の非難を浴びて小沢が衆議院選挙前に代表をやめた。だから変革の期待から国民はあれだけの支持を与えたのだ。小沢は選挙活動で汗を流したと言う。裏方で励むのはそれはいい。

ところが、民主党が選挙に勝つと鳩山は小沢一郎を幹事長に据えた。これが国民に対する裏切りだ。小沢は責任をとってやめた、もう復活はないと思ったから国民は民主党を支持した。それを選挙が終わると復権させる。

本人も選挙で西松事件の責任はチャラになったなどと信じられない放言を国民に言い放つ。

国民が民主党に入れたのは、とにかく豪華なマニフェスト料理をタダで食えるからというためだよ。マニフェストを次から次へと踏み倒すなら支持が暴落するのもまた当然である。

小沢は幹事長を辞めさせるだけではなくて、民主党の役職から永久追放すると処断しなければ民主党は信用できない。また何時の日か選挙で勝ったりすると、「起訴相当」はチャラになったつもりで国民を愚弄するだろう。本当は民主党を除名するのが一番いいのだろう。出来るかな。

要するに昨年の総選挙で民主党が勝ったのは結構なマニフェストを信用したこと、薄汚れた小沢が二度と復権しないと民主党の浄化を国民が信じたことが最大の原因である。自民党の体たらくにアシストされたこともある。

マニフェストが嘘であることが判明し、小沢が復権したこと、この二つが民主党の支持率低下につながっている。もちろん普天間問題で見せた当事者能力の完全な欠落もだめ押しだ。禁治産者に政治をまかせることの恐ろしさを国民は感じているのだ。