前号記事は悪評さくさく、おこるものあり、なきつくものあり。よってボーナス論文を発表して不評を糊塗せんと欲す。
世代論からいうと前号は正しい。しかし、世代論だけでは芸がない。
パラダイムチェンジに技術屋は対処できない。技術屋はパラダイムが継続することを前提としている。官僚がまったくパラダイムチェンジに不的確不適応である所以である。
政治屋が同様の理由で不適格である。江戸時代政治家は周旋家といった。政治家なんて言ってもなんのことかわからない。ネズミの大きいのかと思われるだけだ。
昭和初期に第一次世界端戦後のパラダイム・チェンジに適応出来なかったのは官僚である。なかでも高級軍事官僚である。彼らは技術屋である。日英同盟失効後の状況に適切に対応できなかった。
幕末に高度に発達した幕府高級官僚が強盗ペリー事件に対応できなかったのも同様である。
この観点からすると、パラダイム・チェンジに対応できるのは技術屋ではなくて科学者である。創造的な(これ重要)人物である。その意味では若い人材でも洞察力のある人物は望みがある。
幕末なら皆さんの大好物である坂本竜馬これである。現在なら渡辺善美「みんなの党」もいいかもしれない。