現行憲政は衆参ネジレをビルトインしていることは既述した通り。
戦後の歴史でネジレを何回も経験している。ただ、ネジレに自動プログラムが対応してくれるわけではない。関係者の知恵、知性、品性、人間性、政治家としての成熟度が必要になる。つまり創造性が必要になる。
民主党にはそのどれ一つも備わっていないのは明瞭である。そんな場合でも制度はちゃんと方策を示してくれる。すなわち衆議院の解散総選挙である。
もちろんネジレが解消するという保証はない。そんな場合は衆議院で絶対多数を持つ党がない場合と同じで政策調整や各種の連立を模索するわけだ。
それでもうまくいかなければもう一度選挙かな。戦後の政治で短期間のうちに総選挙をした例はないようだが(戦後の混乱期にあったかな)。ま、これもビルトインされておるのだ。
問題は慌てふためかないことだ。じっくりいたぶってから料理する手もある。