東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

素人にもわかる八百長の経済学ONE

2011-02-03 20:01:51 | 社会・経済

素人によるマスコミのための八百長経済学。

需要側すなわち勝ちを買う側の理由は明確で番付が落ちたくない、なかんずく十両から幕下には陥落したくない。これはマスコミでも解説されている。100万円の月給を失うよりは星を買ったほうが差引得だ。今回報道されている金額はそういう観点からみると妥当なレベルのようだね。

星を売る側即ち供給側は金が欲しい。その主たる理由は親方株購入のための貯金である。最近では十両にいても、かって幕内にはいたことがあるものの、平幕どまりでも親方になるのがいる。今回の対象者の一人がそれだ。しばらく十両、幕内にとどまる程度の実力があれば、何回でも番付があがったら、しばらく売り続け、また実力で星を売っても幕下に転落しない位置まで上がる。

これを繰り返していると、億と言われる親方株資金の足しになるような金額になる。

以下のようなケースもある。供給側でも別に親方株を買う目的でなく蓄財のために星を売る。これは実力が有って再び実力だけで上に戻れる力士の場合にはぼろもうけが出来る。有る程度番付が上がると何場所も負け続けて十両に落ちたりしても、幕尻あたりにくると勝ちだす。そうして番組が前頭上位になると、また売りにでる。

こういうのをエレベーター力士と外国のファンは言う。ジェットコースター力士といってもいい。外国人力士は親方になれないから純然たる金もうけのためにやる。東欧系の力士の成績を追っていくとおのずから何人か不自然なのがいる。最近ではモンゴル系の中にも出てきたようだ。大関がだらしがないと言われるが、経済的合理性でちゃっかりかせいでいるのも多いようだ。

& 表現の改善 &

こういう力士にはもっと適切な言葉を思いついた。すなわちスキージャンプ力士だ。上までスキーを担いでエチッラホッチラ上ってから一気に滑り降りて距離を稼ぐ(星を売って金を稼ぐ)。岡部や舟木や葛西みたいな力士だ。

下手に横綱になると大変な緊張を強いられる。そして成績が悪くなれば即引退だ。大関で適当に、時には星を売って(大関なら値段も違う)細く長く商売をするわけだ。8勝7敗ならぼろくそにマスコミに言われても地位は安泰だし、負け越してもカド番をしのげばいい。