東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

ヘーゲリアン小保方晴子

2014-07-02 07:51:33 | 国際・政治
かわいい魔女小保方晴子さんがいよいよ再現実験にとりかかる。今回は仮説としてのSTAP細胞の仮説について考察しよう。

人間の考えることは似たようなもので、やたらと知的財産権とか著作権とか特許を振り回すのには眉をひそめるほうなのであるが、STAPの考え方もそう目新しい物ではない。

そうはいっても、結果的に似るという場合のことであって、チャイナや韓国の様に最初から相手のアイデア、技術を盗んで真似る行為は全然別だ。

これは広く言えば普遍と特殊、個別の問題である。普通普遍と言うと個別の物の中に共通性を見つけて抽象した結果をいう。つまり個別から普遍であって逆はない。

普遍から個別へ、つまり普遍に個別を生産する能力を認める考え方は古くはプラトンだろう。イデアから具体、個別へ。生産する言うか天上界のイデアのかけらがこぼれ落ちてくる。当然劣化しながら落ちてくる訳だ。堕天使という考え方も似ているね。

 ほかに色々有るが近世ではヘーゲルだろう。ヘーゲルは両方向を考えた。普遍の個別生産能力をみるところに彼の思想の特色がある。彼は例として生命をあげているが、当時の生物学の知識では分かりにくい。

 現代では細胞の知識がある。さらにDNAという知識もある。初期細胞が様々な臓器になるというのはまさに普遍から特殊へである。

 ただ、特殊化のきっかけと言うかメカニズムというか法則を発見するとなるとこれは実証科学の問題になる。弱酸性液というアイデアが小保方さんの売りなんだが、さて、どうなるか。*

 これまでの経緯から判断する限り、成功する馬券のオッズはJRA方式でいけば百万馬券となろう。

 現実はそんなに甘くないということだ。

* 正確に言うと、ある特殊細胞を初期化(普遍化)してその初期化した細胞に特殊生産能力を持たせるということだ。