東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

安倍首相ははっきりと態度を表明しないと急速に支持を失う

2014-07-20 22:27:53 | 国際・政治
文部科学省の責任を問えということは前回までに忠告した。

小保方早大博士号問題がそれだけの大問題か、ということがある。本来は大した問題ではない。常識的に処理していれば、いくつかのバリエイションがあるにしてもだ。

しかし、これだけ世間の良識、常識を踏みにじるような、でたらめな文章を公表するなら別である。あの報告書は非倫理的であると同時に痴呆的である。安倍首相は科学立国を強調する。女性の活躍を主張する。小保方氏問題の処理はこの両方の理念を根底から毀損することになる。政治はカンでもある。

この問題は大きな政治問題、国際問題になる。あぶない、とさとらなければならない。直ちに非常にして非情な政治的行為をとらなければなるまい。正直、政治が政治らしいことが出来るのはこういう場合なんだけどね。

聞くところによると、この調査委員長の弁護士は安倍氏の弁護をしたことがあるという。余計疑惑を招かない様に果断な処置をとる必要がある。

日本の科学行政、科学技術の実力にたいする海外の評価はすでにがた落ちになっている。安倍さんはすぐに何らかの声明を出すべきだ。

STAP細胞問題は始めから政治と金のにおいがしてしょうがない。ノンフィクション作家で追求している人もいるようだが、誰かが「「早大調査委員会調査報告書」調査取材」をする必要がある。

その内容は中吊り広告風に書けば
* 前半と後半は別人が書いた
* 前半と後半の調査委員は別人であった
* 後半の乱心は何らかの脅迫圧力の結果である
* 脅迫が内部からの場合:調査対象のだれかが、我々を非難するなら同じことをやっている他のグループ、人間のでたらめさを暴露する
* 脅迫が外部からなら、たとえば小保方の弁護士が、そんな(つまり前半のペースで)報告書をつくれば、こっちでは早稲田の実情を暴露する、とでも脅かしたか。ひょっとしたら、この辺りから小林だっけ、弁護士がこちらの委員会でも表に立ちだしたのかも知れない。いずれにせよ、小保方晴子が聴取されているし、どういう訳だが小保方晴子の父親まで調査対象になっている。まるで小学校で問題少女の補導で親まで巻き込むのに似ている。調査の経緯は小保方側に筒抜けだったろう。

脅しはきいたんだろうね。あれだけなりふりかまわない文章をうろたえて出したんだから。



早稲田の狙いは小保方氏の学位自主返上か

2014-07-20 09:37:42 | 国際・政治
早稲田大学はホームページに小保方学位論文調査報告書をアップした。PDFで79ページ、それに概要、別紙各1ページ。http://www.waseda.jp/jp/news14/140717_committee.html

概要に調査委員5名のリストがある。そのうち、氏名があるのは委員長を務めた弁護士のみである。こういう文書はまず信用してはいけない。四名の肩書きは次のとおり。

国立大学名誉教授(大学名、氏名なし) 医学博士
東大名誉教授(氏名なし) 医学博士
早大教授(氏名なし) 医学博士
早大教授(氏名なし) 政治学博士

これだけでこの文書がたわごとであると断定して可である。調査委員会もよくもぬけぬけと公表出来たものだ。

委員長は弁護士でこれは氏名がある。

氏名がないということは、実際にはいなかったのか、トラブルがあって(意見の相違があって)途中で交代したか、辞任したか、であろう。あるいは報告書の結論に同意せず氏名公表を拒否した可能性もある。

さて本文であるが、さすがに物好きの私も全文を読む訳がない。ざっと流した訳である。ななめ30度読みというところかな。

しかし、前に書いた責任もあるので一応横目で読んでみた。

47ページあたり、それまで不正だらけで学位論文の資格はないと記述しながら、突然それでも学位剥奪の根拠はないと無茶苦茶を言い出す。

早稲田が心配していることは、小保方晴子から学位を剥奪すると無慮何百人の他の
早稲田大学の学位取得者からも剥奪しなければ収まらない。なぜなら、学位審査過程が無茶苦茶だといっていたのだから、当然多数の既存の学位取得者にも影響が出るのは必至である。

はっきりいえば、学校業としての早稲田は営業を停止せざるを得なくなる。剥奪された多数の人間は職を失い、生活の基盤を失う(これは報告書と同じ文言である)。

早稲田は「おぼちゃん、どうか学位を自主返納して早稲田を救ってください」と小保方氏にメッセージを送っているとしか受け取れない。