東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

イタリアの戦争裁判

2015-05-22 11:46:33 | 歴史修正主義
枢軸国という言葉を知っているかね。連合国というのが分かるか。これが分からないようだと第二次世界大戦の戦後処理問題を理解することはできない。

枢軸国とは日本、ドイツ、イタリアであり、連合国というのはそれと戦った米欧各国である。

そこで、イタリアの戦争裁判はどうなっているのか、という訳であるが、なかったらしい。理由はあるのか。まともな理由はないようである。というのも、にわか調べであるから、違っていたら訂正して欲しい。

ドイツ、日本というライオンや虎がいるのに狐みたいなイタリアを相手にしても面白くないということか。

少し、調べたが第二次大戦とイタリアというのはわけが分からない。1943年に実質的に連合国に対する戦闘能力を失ったあと、ドイツ軍のてこ入れで一応1945年まで戦闘状態ではあったらしいが、戦線はもっぱらイタリア国内であったようだ。

今のイタリアの政治と同じで色々な勢力が「しっちゃかめっちゃか」やっていて、連合国に通じる勢力もあり、ドイツの支援を受けているものもあり、また、それらの連中がしょっちゅう寝返ったり、離合集散を繰り返したりしていてとても明快に総括できるような状態ではなかったようだ。なんだか現代の日本の野党再編に似ているね。

一部勢力が連合国側と通じていたから「戦勝国」だと自称する者がいる。しかし、国際連合の初期メンバーにはなれなかったようだ。でも戦争裁判は? 免れたようだ。

戦争前半の戦場はアフリカのイタリア植民地および欧州各国の植民地だが、連合国側はみんなアフリカに植民地を持っていたから、アフリカでの行為を戦争犯罪等と糾弾することは出来ない。へたをすると、自分たちに跳ね返ってくる。

戦争後半はイタリア国内の散発小競り合いであり、格好の材料も無い、ということなのだろう。