副知事、局長とはいえ、役人とは小心なものである。それが今回の豊洲の問題では無警戒というか大胆というか、本来の役人とは違う印象を与える。
おそらく大きな枠を決めたのは石原氏や都庁外部の政商やフィクサー、それの下請けの内田某からの発信だからだろう。
豊洲という土地の開発では色々な分野が色気を示していたらしい。築地の移転先に決まる前にはカジノ計画の候補地だったり、アミューズメント・パークの候補地だったりしたらしい。それらの関係者と石原もと知事は因縁が深かったようだ。だから市場に決まった後で、そういう連中にしかるべき挨拶が必要になったに違いない。
いくらなんでも都庁の高級官僚がインチキと分かっている書類にああ易々とハンコを押すとは考えられない。それ相応の話(賄賂や圧力)があったと考えるのが妥当であろう。