キューバにあるアメリカのガンタナモ基地の収容所では、拷問やイスラム教徒が忌み嫌う色の囚人服を着せたりと、非人道的な行為がたびたび人権団体などから指摘されていた。ブッシュがイラクやアフガニスタンのテロリストを収容しているところである。
オバマはこの収容所を撤収すると公約に挙げて当選した。早速取り組もうとしたが、いつまで経っても引き上げることができないのである。
ガンタナモの囚人をアメリカ本土の何処の刑務所に移すかがなかなか決められない。テロリストの収用などは誰もが嫌がる、迷惑施設である。受け入れするところがない。更に、勢いこんでかなりの囚人を解放してみたが、帰国したところで、れロテロ活動を盛んにやっているのものが出る始末である。無罪を主張する善良な人たちも数多くいる。
ところが、収監されていた人物の中には無罪の人物も含まれているようであるが、彼らも出所後にアメリカ憎しの感情を抑えきれない。改めてタリバンに加わるものもいる。皮肉にもガンタナモはテロリストを再生産したことになる。人を力づくで抑え込めると思いあがっている大国の姿がここにある。
ブッシュの負の遺産であるが、たくさんの教訓を与えてくれている。元々、タリバンやアルカイダのような原理主義者は、余程のことがない限り改宗するとは思えない。ブッシュが仕掛けた戦争は何だったのか、ビンラディンはなぜアメリカを憎むのかをアメリカが問い返さない限り、ブッシュの負の遺産は残され続けることになる。