そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ビンラディンより怖ろしいザワヒリ

2011-06-19 | 政治と金

 アルカイダの最高指導者に、ザワヒリがついた。正式にオサマビン・ラディンの死亡を認め、アメリカへの更なる報復を宣言している。

Photo オバマは、ビン・ラディンの不法な殺害で、世界からテロが遠のいたと宣言している。パキスタン政府に内緒で、自分たちはホワイトハウスの一 室で、他国に不法潜入し住民を殺害する様を、利あるた意味で見ていた。

 およそ、ノーベル平和賞を貰った人物とは思えない行動であり、発言である。

 ところで、ザワヒリは通常のテロ組織なら、指導者がなくなると活動の質も量も低下するものである。ところが、この組織はそれらとは明らかに異なる。

 ザワヒリはかねてから、ビンラディンに寄り添っていたが、決して満足ではなかった。彼は、イスラム社会の指導的立場にある、エジプトの出身で、とてもプライドが高い。実践志向でリーダーとしての、激高し易く資質に欠けると言われている。

 その分、テロの煽り方は見事である。ビンラディン死去後に、パキスタンでは大型の事件が相次いでいる。子どもや女性による大型の自爆事件が後を絶たない。

 アメリカは、9.11に対して暴力による解決を試みている。ブッシュがオバマになっても大きく変わらない。アメリカは、どうして9.11の同時多発事件が起きたのかを知ろうとしない。ただひたすらに、暴力的な解決を行おうとしているに過ぎない。それは、解決とは無関係な報復としか見えないからである。

 そろそろ、暴力は世界を平和にしないことを知るべきである。アメリカは、いま懸命にザワヒリを追っている。ザワヒリを殺害しても、新たな、そしてもっと恐ろしい指導者が変わるだけなのである。

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