野田ドジョウ内閣は、消費税も年金も普天間もTPPも、中途半端な発言と先送り対応の繰り返しで、何も決断できない・・・・、と思ったら大間違いである。着々と、軍事拡大はこなしているのである。
昼間の偵察衛星光学4号機を9月23日に打ち上げ成功、12月12日には夜間用の偵察衛星レーダー衛星の打ち上げに成功している。野田はこれらの成功を受けて、宇宙開発に関しての、平和目的限定の項目を解除する方針のようである。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)法の改正案を、今月中に国会に提出する方針を打ち出したと、報道されている。
12月20日には、主力戦闘機としてステルス戦闘機F35の導入を決定した。数機の候補の中から、最も高価な(35億円)しかも現在開発中のF35を選択した。最終的には42機になるとのことである。
ステルスとは、レーダーに補足されにくい戦闘機のことである。これは、明らかに攻撃的な意味を持つものであり、専守防衛の戦闘機ではな い。日本国憲法に違反する。
先日当ブロクでも書いた、武器輸出三原則は、見事に自民党もできなかったことを、ほんの僅かな審議で拡大したのである。
これらの背景には、軍事拡大する中国の存在がある。いたずらに危機感を煽り、軍事拡大の必要性としているのである。これには、最大野党である、自民党が反対するわけもない。やりたい放題である。
野党時代に、野田は中国の軍事拡大や宇宙開発に、危機感を訴えていた。とりわけ、中国の人工衛星迎撃成功を受けて、宇宙省の新設を訴えていた経緯もある。
異議を唱える政党がなく、もたもたしているように見える野田ではあるが、軍事拡大だけは着実にこなしているのである。