大飯原発2.4号機のストレステストをめぐって、混乱している。原子力委 員会側は、前回議事を妨げられたので、傍聴を許さなかった。
ほんの数分遅れたことを理由に、密室協議することは許されないと、井野博満と後藤政志の2委員が退席した。更に、2名が遅れて参加できなかった。つまり、8名の半数が欠席した委員会となったのである。
欠席した井野氏は、委員会の閉鎖性と意図的な内容に異議を唱えている。委員に直接被害を受ける、住民を参加させるべきであり、委員会は公 開するべきと主張している。
更に、委員の中には原発製作会社から、研究費などの援助を貰っている人がいて、公平性に問題があると主張する。
そしてこの委員会は、ストレステストの結果として、再開容認を認めたのである。これまで、原発推進を担ってきた研究者と官僚のスケジュールとして、ストレステストという建前の委員会があるだけなのである。
欧米の、ストレステストにはタイムリミットなどなく、改善点を必ず指摘して個別の問題を、一つづつ提案するというのである。日程を限定された上での、スケジュール的委員会には意味がない。直後にIAEAの査察が予定されているのである。総合判断には程遠い内容となって、使用許可を出したのである。