民主党三代目の首相は、これまでと趣が異なり、切り捨てることで生き残りをかけているように見える。何事も、三代目はぼろが出るものである。カジノに興ずる三代目もあれば、世襲で兄弟を追い越し年齢詐称する金王朝の三男もいる。
民主党の初代は自らの言葉に耐え切れず、二代目は根回しもしないでポンポン難題を打ち上げ震災で生き延びたが行き場がなくて辞めた。三代目は、ぶれないことを信条にしているらしくそのために周辺をどんどん切り落としている。
離党者が出ても一向にお構いなしである。TPPも消費税も党内に反対論者を抱えながら、どんどん周辺を切り落とす。TPPでは明らかに、アメリカとの対応を見誤ったものの、自ら修正はしないようである。先行きは見えていない。
今度は、消費税導入に当たって、野党の自民党は、参議院で問責決議案の可決した2閣僚がいるかぎり、審議には応じないといってきた。野田ドジョウ氏はこれに応じて、一川・山岡両閣僚を切るようである。二人を生け贄にするのである。
二人とも小沢派である。切るには格好の人材である。党内の小沢色を一掃するいい機会である。小沢は、野田政権のマニフェスト違反に言及しているし、消費税の導入も反対している。
元々、自民党前政権と大きな違いがない、野田ドジョウ氏である。野党に擦り寄るのも頷けはする。
民主党が野田が政権を維持を支える理由は、3度目も短命に終わらせたくないだけである。しかし、これほどの多くの矛盾を抱えたままでは、短命に終わるのは既定の事実である。民主党も三代目で終わりになるかもしれない。