金正日が死んで、三男の金正恩が後継に決まった。彼らは社会主義だと恥ずかしくもなく言い放つ。革命初代には個人崇拝が、良い悪いはともかくとして、統合のために必要な場合もあった国家も確かに存在する。
しかし、ことこれが3代目となると笑わざるを得ない。2代目ははじめてのゴルフでホールインワンを連発し世界記録となったとか、3代目の就任で何処かの空が明るくなったか湖が凍ったとか全くくだらないことを報じているが、国民は本当に信じているのだろうか。
北朝鮮の金体制が崩壊すると、後処理に大変になるのが、韓国と中国である。それは困るから、とりあえず折角引き継いだお坊ちゃまを、温かく見守ることになる。腫れ物にでも触るようである。
北朝鮮の最大の問題は、飢えている国民である。情報もなく自由が束縛され人間的な権利を奪われている、朝鮮民主主義人民共和国の人たちである。
彼らを救うことが最も必要なことではないか。それが、政治として最大の課題である。中国も韓国もアメリカも、とりあえず権力の移行が行われた現状の容認から、最高権力者の死亡を受け止めている。
アメリカはイラク侵攻に理由に掲げた、民主主義の普及などは口にしない。その時の理由が虚偽であったためである。自国の利益しか考えていない。
中国は、アメリカをチクチク突いてくれる貴重な存在として、手なずけて温存したいのである。
韓国は金体制が崩れると、現実問題として大きな経済的な負担が生じる。口頭ではさまざまなことは言うものの、とりあえず平穏に継がれたこの体制に、ホッとしているであろう。
問題は金正恩がいつまで持ちこたえられるかである。あるいは、開放政策を打ち出すかである。
現在の経済的状況からすると、せいぜい2年で金体制は崩壊するであろう。今からでも、これらの国がその気になればこの国は崩壊する。これらの国は、いずれくる時のために、準備期間と見ているのであろうか、