
今回の発言は容認できない。麻生太郎は昨日(17日)、市長選の応援のために訪れた福岡市内で街頭演説し、東大卒の北橋健治北九州市長を「人の税金を使って学校に行った男」と信じられない批判をした。国家は教育費は本来無料にするべきである。とりわけ国立大学などはハードルを高くして、日本の文化・科学水準を高め、さらには授業料さえ無料にするべきである。ドイツのように。
親の威光が及ばない、国公立大学に行けなかったお金持ちの麻生太郎には国公立大学にたいして劣等感が満ちている。これは盟友の安倍晋三も同じである。
日本はとりわけ科学の分野では、研究段階では全く五里霧中である基礎研究に力を入れなければならない。欧米以外でノーベル賞の多さを誇っているのは、半世紀前のこうした国の方針の結果である。
現在のように、国立大学を法人化し金儲けてこいと突き放すような姿勢は、あってはならない。ましてや人文科学系の学部をなくせなどとは、麻生太郎や安倍晋三のような無知で無教養で、漢字すら読めない大人を世に輩出することになる。国公立の学生や卒業生に、まるで税金泥棒のように批難する麻生太郎の発言は笑止千万である。国家の劣化を彼らが加速させている。
こんな男に高い理念を求めるのは間違っているとは思いつつも、麻生太郎は自民党副総裁であり財務大臣である立場上、容認するわけにはいかない。漫画ばかりを読んで、脳細胞がスカスカになっているのだろう。ところで麻生太郎はコンピュータを触れるのだろうか。
部下が自殺してその理由もはっきりしているのに関わらず。その上司を有能と褒めちぎるお馬鹿の麻生太郎に、未来を語り、国家を論じる資格も資質もあるわけがない。