そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

トランプは経済制裁という思考停止の二元外交を重ねる

2018-11-04 | トランプ

トランプが8か国が時間をかけて詰めた、イラン核合意を離脱したが、さらに経済制裁に踏み切った。トランプはあちこち制裁ばかりやっているが、その理由にもならないが根拠としていることがあまりにも短絡的である。中米からアメリカを目指す移民集団の行進がある。彼らに対してトランプは軍隊出迎え武力行使も辞さない構えである。これらの中米の国々はアメリカの傀儡政権の元にあった。トランプはこれらの国への援助を大幅に切ってしまった。ホンジェラスなどの中米の国家が犯罪が多発するなど社会不安、恐怖と無関係ではない。
イランの核開発は、周辺関連国家が長い時間をかけて取り組んできた成果である。イランが不正であるなら、それを質すべきであっていきなりの離脱は、核開発をやってゆこうという事である。軍拡競争をすると宣言しているようなものである。
中国とは貿易赤字を理由に、高額で多岐に及ぶ関税をかけてるようになった。貿易赤字などは両国家が将来を見据えた、技術や工場の移転や資本の相互負担などに取り組むべきでであるが、交渉も何もない一方的な関税による対策では、報復を受けるの当然の帰結である。軍拡競争もそうであるが貿易戦争は際限なく続き、成果を相互に見出すことのできない消耗戦である。
トランプは経済制裁という単純行動を繰り返し、今やアメリカは数十の経済制裁を科している。「グレート アメリカ アゲイン」とまるで、呪文のように称えるトランプの姿は「アッラー アクバル!(神は偉大だ!)」と唱える、イスラム原理主義者と何らかの変わりない。トランプの経済制裁は思考停止の単純作業である。
日本は、安倍晋三が腰ぎんちゃくぶりを発揮し「ドーメーコク」扱いされ、制裁に代わって大量の兵器を言いなりの価格で購入させられることになている。それも一層哀れである。隷属国家は制裁も受けない。
経済制裁をは一次的に効力を発揮するが、やがて自主という強い経済力を培うことになる。特にイランへの制裁はEU各国やロシア中国と対峙することになる。石油を彼の国へと回すことになる。英仏独中ロはイランとの関連ビジネスなどを継続することを確認している。
アメリカのイラン核合意離脱は、イスラエルの支援でもある。イランには核を持つことを禁じていながら、イスラエルには寛大に振る舞うトランプの二元外交は、アッラーアクバルなのである。

コメント (4)
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