そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

60年使うつもりか東海第二原発

2018-11-12 | 原発と再生可能エネルギー
東京から120キロで首都圏唯一の茨城県の東海第二原発が、原子力規制委員会の再稼働許可のお墨付きをもらった。規制委員会は40年を超える原発を老朽化で再稼働検査の対象としていない。東海第二原発は今月26日で40年になるが、9月に規制委員会から再稼働の認可を受けている。ギリギリセーフという事になる。やり方が汚い。
東海第二原発は東日本大震災の被災を受けている。冷却電源が動いたのは3日後であった。これで被災原発で唯一再稼働することになる。40年を超え再稼働可能になればあと20年稼働が可能となる。
原発事故の避難対象の30キロ圏内には、96万人が住んでいる。僅か半径30キロの範囲でしかも半分は海であるこの狭い地域で、96万人の避難など非現実的である。東海第二原発は、久慈川と那珂川という大きな一級河川に挟まれた場所にある。それぞれに架けられた橋は僅か数十本であるが、東日本震災の時にあれほど道路が混乱して、車を放棄して逃げた人たちが多数いるが、その教訓は何処にもない。こんな狭いところで96万人の避難などできるはずもない。因みに原子力規制委員会の評価に、避難の方法は入っていない。
仮に東海第二原発が被災をし、北東の風が吹けば、関東平野に遮るものがなく、東京はもちろん神奈川県までが避難区域の対象になる。
馬鹿げているのは、原発の3キロ南東に、核燃料再処理工場がある。再稼働に評価対象になっていない。原発より危険ともいえる、核燃料の再処理などできもしないことが判っているが、こちらの工場の方が危険でもある。
規制委員会の再稼働容認を受けて、事業者の日本電源は、「再稼働は決めていない」という心にもないことを言う。関係者の話によると、2019年2月に再稼働させるとのことである。周辺自治体では那珂市が唯一再稼働に反対を表明している。電源側はほとぼりが冷め、忘れやすい日本人がそんなことあったかと思うの待っている。
原発再稼働は自民党の既定路線である。しかも自民党らしくやり方が汚い。業界の指示を受けた安倍晋三の判断である。60年原発を使うつもりか!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港