そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

世の中少し変わったかも

2008-07-11 | 環境保護と循環

母の遺産の一部を兄と二人で、シマフクロウの保護活動をやっている山本純朗さんに預けた。彼は何もないところから、棺桶のような木箱を作って危機縛りつけて、シマフクロウの保護活動をやっていた。母は、環境の変化を大きく嘆いていた。

同郷だったこともあって、彼を何かの形で支援をしたいと思っていた。大型のシマフクロウの保護には金がかかるのでと思っていた程度でではある。

ところで、一昔前ならほとんど無関心なことであったのではないかと思われる。一般の人間でも関心を持ってくれるだけでも、それは意味があると思えるようになった。少し前なら、角を立てて保護活動の基本を説いていたところである。一昔前なら、定職を投げ売って保護活動をやるような「変人」を、社会は奇異な目で時折扱う程度であった。

全体を捉えることもままならないような人たちでも、一定の評価をするようになった。ごみも分別されるし、片付けるようになった。それでもごみが目立つが、目立つとということは限定されてきた証拠である。

タンチョウの数が増えて、一般の酪農家の牛舎にまで来ることも珍しくない。タンチョウを追い払う人のほとんどいない。苦情は言うけれど、受け入れないわけではない。

食糧や環境には危機感を誰もが、潜在的に持っているようになった。国益ばかりを優先する国家のようには、個人は考えなくなってきたようである。他所の犠牲は容認する人たちが目立つようになった。

説明すると多くの人たちが、大所高所で納得はしてくれる。少しづつ時代は変わってきているような気がする。

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こりゃおかしいゼ、サミット

2008-07-08 | 政治と金

今回のサミットで、アフリカの農業支援をすることになったようである。アフリカの農業・食料の現状、さらには政情不安などのほとんどの責任を、先進国は負っている。

アフリカの人たちを奴隷として売買して、農地を開拓して植民地として収奪し、富を蓄えてきた歴Tky200807070390 史がある。今、先進国と呼ばれる地盤を築いてきた。

そして現在、先進国の多くの畜産は穀物の多給によって、肉や卵を生産している。G8のすべての国の畜産は、それぞれの国家で消費する穀物の半分を家畜に給与している。そのことが、穀物の国際価格を底上げしている。

そうした現実をそのままにして、農業援助もないだろう。穀物の生産高は、昨年は21億トン少Grain_output_to_remain 々であり、巷間言われている不作などではなかった。豪州やEUでの不作の報道は、恣意的なものである。

単純に一人当たりの平均を出すと、300キロにもなり飢餓など生じないのである。一部をバイオ燃料に回したり、家畜に給与する不均等が飢餓の原因である。少なくとも、富める物が、貧国の食糧事情の大きく絡んでいることは、否めない事実である。

食料の不均等な配分と、人より家畜や車に優先させるシステムを改善しなければ、世界の飢餓は消滅しない。ついでに言うなら、富める国の肥満を減らす効果もあろう。

このG8にあって、日本はさらに大きな事情を抱えてりる。自給率が極端に低いのである。つまり、海外からペットを含め、大量の食料を買い漁っている現状がある。

先進国が、自らの国の食糧生産のシステムを見直さない限り、貧国の食糧事情や政治事情の不安はなくならない。

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報道されないサミット

2008-07-07 | 政治と金

  サミットが賑々しく始まった。たった8カ国のサミットは世界人口の14%をカバーするだけである。それぞれの国では、何らかの手続きで選出された経緯はそれなりの正当性があると思われるが、世界全体の代表となるには何らの正当性もない。

Anti_g8_summit_protest_sapporo_01_0結局は、いろんな形でこの8カ国に続いて参集する国々は、22カ国になる。その多くはアフリカが占めている。世界の多くの石油産出を担い、いまや紛争の絶えない火薬庫の中東諸国からの参加はない。

Anti_g8_summit_protest_sapporo_06_2サミットに反対する集会が、札幌などで頻繁に行われている。数千人単位のであっても、ほとんどが報道されることがない。韓国の牛肉問題を見ても、市民は街頭に出て意思表示をするスタイルが、この国から消えたように思える。

Anti_g8_summit_protest_sapporo_02_0そうした中で、数千人の示威行為は報道されて閉まるべきである。報道しないばかりか、多くのデモ参加者を、ほとんど有無を言わせずに拘束しているが、そうした報道もほとんどない。

Anti_g8_summit_protest_sapporo_04_0  こうした時に威力を発揮するのが、インターネットである。拘束を見込んでか、動画も結構ある。

20年前に感銘を受けた本がる。スーザン・ジョージ著の「なぜ世界の半分が飢えるのか」(朝日選書)という本である。この著者の、2メートル近い女史が成田で拘束されたのである。入国を拒否されたのである。

今回のサミットは、なにはともあれ形式的であっても形だけは作りたいようである。環境問題が主題なら、人口比あるいは環境面積比で国家を評価しなければならない。報道陣も含め、経済大国主義諸国のメンツばかりを優先させ、これから何が起きるか、これから何を起こさせてはならないかを問う論議がないのはさみしい限りである。

http://www.flickr.com/photos/powless/

http://tv.g8medianetwork.org/?q=ja/node/280

http://jp.youtube.com/watch?v=HkMkGBmlsuU

http://jp.youtube.com/watch?v=KBQfrMVH3hM

http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/fee93d6ef91ba289ffa77d766cef588f

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開発局はいらない、その2

2008-07-05 | 政治と金

北海道に住んでいる人たちの多くの方が、「開発局」と「土木現業所」の違いが解らないのでな0807 いだろうか。多少の知識がある方で、国の出先機関であることと道の出先機関であることを知っている程度であろう。

事実この二つの事業所は、事業所の数も管轄地区もほとんどが重複している。札幌地区に、開発局が二つあるが残りの9事業所は全く同じである。

事業内容も、詳細を聞かなければ良く解らない。現場では看板を見なければ、解らない。とにかく、やっていることが同じだから、個別の事業を見なければわからない。

これだけ重複するのであるから、首相のの言うように、たとえそれが詳細を検討した結果でない思いつきであっても、開発局はなくすべきである。事業内容も管轄範囲も、土木現業所という好都合な受け皿があるので、すぐにでも取り組み易い。

今にでも取り組もうとしている、標津川の復元工事などは開発局の事業である。50億円をかけて国が行う、環境破壊であり税金の無駄遣いである。

ところが同じ川の、すぐ下を拡幅工事と称して河畔林を次々と伐採しているのが、道の事業であり、土木現業所のやっていることである。傍目には、変わることのない河川をいじりまわす環境破壊である。

開発局で官製談合が発覚ししたが、最近の厳しい世情でばれただけである。こんなことは、今まで恒常的にやられていたことである。どこからか事業の話が持ち上がると、国や道は受益者といわれる、農民に嘆願の署名を、半強制的に行う。

そして出来上がった事業内容は、住民からの要請でこの事業は行われることになったとされる。実際は、官主導の事業である。もう少し掘り下げると、事業が欲しい土建屋が裏で動い Syukuているのである。談合の素地がここにある。

今回の、標津川の蛇行復元工事など、行きつくところまで来たという感じである。もう事業がなくなったから、今度は元に戻しましょうというのである。それも極めてごく一部である。

現在の金にすると、1000億以上を投じた国営の500haの牧草地がここで行われた。そこはすでに湿原へと変わりつつあるが、事業主が農水省であるため、それぞれが、河川と湿原をいいだけいじくりまわして、お互いに知らん顔である。開発局は不要である。

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開発局はいらない、その1

2008-07-04 | 政治と金

北海道と沖縄には、国土交通省の出先機関の開発局がある。これは、国直轄事業を行うところである。国家公務員たちは、定年直前から躍起になって天下りを探す。地方に降りた分だけ、彼らは横柄にふるまう。

開発局に、談合やこれに類することが絶えまなく起きるのは、それなりの理由がある。地方の居場所は、上座にしかないと自負する伝統とプライド、それに地方の自治体の持ち上げがある。

それの典型が、標津川の蛇行復元工事である。土木関係者以外は、誰も求めていない不要な環境破壊の事業である。

この川の蛇行をショートカットして、直線にしたのは開発局である。旧国土庁である。ここでは50億円もの巨費を投じて復元をする一方で、拡幅工事もやっている。これは北海道の出先機関である土木現業所がやっているのである。

しかも、標津川と武佐川の間の中層湿原であったところを、巨大な資金を投じて牧草地にしようとしたのは、農林省である。40年前のことである。何度も手直しをしながら、排水事業を繰り返しても牧草はできなかった。

排水事業を繰り返した結果、川の流水速度は速くなり、湿原性の植物も鳥もいなくなった。この草地は今年、管理責任者となっていた中標津町と標津町が放棄した。

これらの川と湿原の自然はトータルなものである。全てが関連しあってこそ、大きな自然を形成していたのである。それを、現農水省、国土交通省、北海道、それぞれの町村が、別々の事業の下で管理して、やりたい放題に荒してしまったのである。

それぞれのところに聞いても、お互いに責任と原因をなすりつけ合うばかりである。これに、魚や鳥や花が趣味の、在野の連中を開発推進に取り込んで、さらに大きな環境破壊を50億円もの巨費を投じて行うのである。

それらの元凶は、最も巨大で権限おの大きな開発局である。開発局には、大きな口をあけて待っている土建屋がたくさんいる。これらの土建屋の中には、パイプ屋となっているもと開発局の天下り連中が牛耳っている。

今回の、標津川の蛇行復元工事は、明らかに官主導の事業である。談合の事実は証明されないが、プンプン匂う。

ひと時存在意義はあったかもしれないが、このような開発局は不要である。即刻廃止にするべきである。職員は、このわずかたった一つの事業の50億円を利用すれば、何かができるだろう。民間の苦労を味わせればよい。

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よく解らないスポーツ報道

2008-07-03 | 政治と金

スポーツ報道がよく解らない。特に、NHKは競艇や競輪は絶対に報道しない。同じ、賭けごとでも競馬は報道する。どこが違うのか? 競馬は伝統があるためなのか、馬がかわいいのためだろうか。

NHKはK1やプライドなどは絶対に報道しない。放映権のある場合は、その放送局とネットワークは詳細に報道する。しかし、どんなことがあっても、NHKだけは報道しない。

少し前、まだ負けたことのなかった亀田兄弟のボクシングは、ランク外だったこともあってNHKは報道をしなかった。それは解らないでもないが、二男の試合は世界選手権であっても、報道しなかった。

最近のゴルフの報道内容も、歪である。コマーシャルに出たりする、人気者の若者から報道する。女子の場合など、映像を流して説明した見た目に可愛い人気者は、我慢の40位でし55 たなどと報道する。

上位の、不人気の実力者は文字画面だけの報道で終わる。今日報道された男子ゴルフでも、人気の石川少年の映像とスコアーだけを流している。上位のオジサンたちは、名前が出ただけである。

要するに、スポーツ報道に関する限りNHKは、報道が歪であるばかりでなく、姿勢が一貫していない。

それでは、民報はというとこれもおかしな現象が起きている。最近の、バレーボール実況報道などは、わけのわからないタレントが前面に出て騒いでいる。解説者もアナウンサーも、テレビショッピングかと思われるほど、歯の浮くような褒め言葉ばかり並べ立てる。

選手たちの公正な技術評価や、相手国の本当のレベルが分からない。イケイケ、キャーでは何が何だかわからない。

これがスポーツ報道か? スポーツを単なるショーに仕立てているだけである。あの喧騒は選手にとって有益なのだろうか。

報道は、スターが欲しいのである。スターには、常勝して英雄になって欲しいのだろうが、これがスポーツを支えなければならない報道と言えるのだろうか。

とにかく、懸命に練習を積み重ねてきた、アスリートたちにとって、失礼なことばかりが目につく。健全なスポーツが育つ土壌が欲しいものである。

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そもそもサミットとは?

2008-07-02 | 政治と金

サミットとは何だろう。Samitは山頂・頂上という意味である。世界を支配する、先導すると自負する連中が、集まった会議である。当初の、G6もグループ6カ国という意味である。要するにぐるになっているのである。

1973年の石油危機を受けて、2年後に米、仏、英、独、伊に日本を加えた、社会主義国の存在を強く意識した会議であった。欧米に受け入れられた、日本は意気軒昂であった。要するに、お金持ちの資本主義国家が集まる、サロン的な会議であった。

翌年よりカナダが加わったが、オーストラリアは英国に断られ今日に至っている。ロシアはソビ55エト崩壊後1998年に受け入れられた。当時のエリチンの嬉しそうな顔を見れば、この会議の内容がよくわかる。

一部報道によると、中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカなども参加させる、13カ国にになるようである。インドや中国は、カナダやイタリアに比較してもそん色がない存在である。人口を考えるだけでも、世界的な環境問題を考慮すると、彼らを無視して世界は語れない状況にな っている。

今年のサミットは、環境問題が主題であるとされている。これまでの、経済的な意味でのグローバル化とは一味違う、グローバル化である。国境など、本来なくても良いものである。経済活動にあって、それは大きな障害となる。最近は、こうした大小の会議が世界中にできている。

世界は、冷戦直後のアメリカの一極構造から完全に脱却しつつある。その象徴的存在・転換点が、9.11以降の、アフガン・イラクのアメリカの侵攻である。世界は、多極化しつつある。すでに、多極化しているといえる。

アメリカが、懸命にイランを孤立させようとしても、もはやそれは不可能なことであることを、ブッシュは政権末期になって、やっと気がついたのである。その焦りが、北朝鮮の受け入れである。

サミットの存在も、すでに当初のサロン的な意味あいから、現実的な共通の問題に移行しつつある。現実的な共通の問題とは、「環境問題」であり「石油・エネルギー問題」であり「食糧問題」である。さらには、水問題や宇宙開発などもこれに加わることになるだろう。

アメリカの一極構造が崩壊しつつある現在、いまだにアメリカの尻馬に乗っかるしかできない日本は、北朝鮮に対する態度の象徴的だが、自らの存在を危うくしている。サミットの議長国であることを、事務的に処理することでない対応を期待したいが、福田康夫氏には無理なような気がするがネェ・・・

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立松和平に騙されるな

2008-07-01 | 政治と金

また、立松和平が盗作をやった。「二荒」という作品で、何処かの自治体職員の文章をパクッたようである。この男、前にも「光の雨」という作品で、盗作をやっている。ばれたのは、二回目で01 ある。

この男の盗作は、文章の言い回しなどでなく、ほとんど全文をデテールにいたるまで、パクるのである。文学者としての姿勢の問題ではない。文学者としての資質の問題である。

前のたまたまばれた、盗作品は五年後に再出版されている。映画にもなっている。今度も、書き直しますなどと言っているようである。周りが、問題作として騒ぐので、頭に乗るのである。無視すべきである。

この男は、東北訛りの朴訥とした話し方が独特で、傍目には「とても良い田舎インテリ」に見えるのだろう。この男はとても良い人とは思えない。

この男は、あるテレビ番組で神秘の泉といわれている所に、潜ったのである。「いやー、素晴らしいですね」とかなんとか言っていた。田舎の小さな役場職員は、早速町の名所に仕立て上げた。何しろ、全国放送で有名な、作家先生が宣伝してくれたのである。田舎町がほっておくはずがない。

この神秘の泉は、おかげで有名になり、道路を取り付けて拡幅工事をやって、いっぱい人が来るようになった。今では、この山奥の泉から流れた川には、新興住宅地のような土砂が、道路工事の痕から流れている。

あれほど奇麗だった、清流は入り口辺りは土砂の堆積がに余るほどになっている。この男の後始末を、山奥に小さな川が背負っているのである。

テレビの側がやらせたのか、彼が望んだのかは知らないが、田舎は何か町の目玉になるものをいつも探している。このような有名人が動くとどのようになるのか、考えるとよい。立松和平にはその能力も、姿勢もない。

見た目やゆっくりとした訥弁に騙されるではない。立松和平は、学生運動も市民運動も中途半端で何もできず、世界を放浪した宙ぶらりんの男である。文学者としても、写真家としても二流以下のパクリ屋のこの男を評価するべきではない。

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羅臼港

春誓い羅臼港