詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

その人

2014-09-28 00:21:01 | 
「内臓が貧困で満たされているような人間だけが口にする
紋切り型というものがあるように思えてならない。
私はあなたの意見に反対するわけではないのだが、

そんなふうに語られてしまっては、どんなに清潔な概念にも影ができる、
「文体の定義」で私が書こうとしたのは、
と私の意識は反論したかったのだが、

「しかし、過酷な心理というものは厳しすぎる。
どこかで聞いたことのあることばに支えられていないと……

とその人は語尾を濁したまま誤植のように本のなかにまぎれていくのだった。
あるいは余白に書いた鉛筆のメモだったのかも、





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発売は限定20部。部数に達し次第締め切り。
なお「谷川俊太郎の『こころ』を読む」(思潮社、1800円)とセットの場合は2000円
「リッツッス詩選集」(作品社、4400円、中井久夫との共著)とセットの場合は4500円
「谷川俊太郎の『こころ』を読む」「リッツッス詩選集」「雨の降る映画を」三冊セットの場合は6000円
です。

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