福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

イバグ工作所で考えたこと

2014年08月15日 |   ┣山腹道路

2014年夏、「ヲタク」はイバグ(「物語」のプサン方言)工作所と
名付けられた文化会館を正面玄関からではなく屋上から訪れた。

屋上の展望台からは、足の下の建造物の全体像など
全く想像もできなかったが、下に降りて見ると、小規模とは
言え、なかなかりっぱな建物であった。


△変則(?)2階建てのイバグ工作所

2013年3月の開館から早や1年と半年が経とうとしている。

この間、すでに多くのイバグ(文化的な話題)を工作
(展示・提供)してきた会館だが、この夏は、8月15日の
解放記念日に合わせ、釜山を舞台にした韓日交流史を
テーマに展示が行われていた。


△「路地ごとに流れる韓・日の歴史、イバグ展」との横断幕

一通り、館内の展示物を見て回った。


△屋上展望台の真下にあたる2階の展示室

内容は文禄慶長の役や抗日独立運動、そして独島(日本名、竹島)守護の
各分野で
活躍したプサンゆかりの人物の紹介が中心になっていた。

思想的には韓国愛国史観とも呼べる見方、解釈で貫かれており、
正直、「ヲタク」的には全く共感できない内容も散見できた。

ここで、その展示内容の全てに一々感想を書き加えることは省く。




ただ、一つだけここに記録するとすれば、それは日本の
植民地時代、
釜山警察署で署長に爆弾を投げつけ
負傷を
負わせた罪で捕えられ獄死した、ある過激な
独立運動家が、例によって「義士」として
称賛されて
いた展示コーナー。

「ヲタク」としては、民族独立を求める強烈な意思には
共感できても、その過激な行動を無批判的に称賛する
ことなどとてもできない。

それにしても不思議なのは、現在、世界を揺るがしている
イスラム過激派やウイグル民族過激派のテロ行為などに
対しては、称賛どころか一切の共感や同情を示していない
ように見える現代韓国の社会精神のありようである。

もし仮に、現在世界でテロを生みだす背景にある不当な
支配や抑圧には鈍感でいながら、かたや、自国史の
中でだけは数多くの過激な「義士」を何の疑問もなく美化、
称賛できるとしたら・・・。

それはダブルスタンダードを持つ、かなり偏狭な歴史観だと
批判されても仕方あるまい。

 

(終わり)



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イバグ工作所の屋上

2014年08月15日 |   ┣山腹道路

2013年3月、草梁洞の高台、山腹道路沿いにイバグ(物語)
工作所と名付けられた小さな文化開館が開館した。

そして、2014年夏、「ヲタク」は初めてその文化会館に
屋上(展望台)から足を踏み入れた。


△正面がイバグ工作所の屋上展望台。右手側が山腹道路。

感動という言葉では簡単に片付けられない、奇妙な感慨が「ヲタク」を
襲ってきた。



△イバグ工作所屋上展望台

山腹道路の歩道から展望台に足を踏み入れた「ヲタク」の両腕には、
本当に鳥肌がたってきた。


釜山市の山腹道路ルネサンス構想は、険しい傾斜地のうらびれた
住宅街に、全く新しい価値を生みだしたと言える。

人間の意思が造形物となり、新しい文化的空間を生み出したのだ。


△展望台から眺める草梁の風景

いや、そもそも草梁とそこに住む人々、全てが一個の巨大な
芸術作品であり、新しい展望台は、その芸術を俯瞰(ふかん)
できる豪華な立見席と言えるのかもしれない。

縁あって草梁洞出身の女性と結婚し、草梁洞の住宅街と関わりを
持つようになって以来、20年以上が過ぎた。

その間、何十回となく訪れた(通った)場所が、こんなふうに
変わるとは、全く予想だにしていなかった。



(終わり)






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プサン駅横のホテル

2014年08月15日 |  〇ホテルなど

2014年夏のプサン訪問時、「ヲタク」が宿泊したホテルは、
日系の東横イン釜山駅1。


△釜山駅

プサン駅を正面から見て、すぐ右隣にそびえるビジネスホテルだ。



今回は、先に訪韓していた妻と子ども2人を追いかけての
訪韓と
なったが、ここなら妻の実家にも近く、行き来が
しやすい。


残念ながら窓からの眺望を楽しめる部屋ではなかったが、
博多港からの高速船往復にホテル2泊が付いて2万5600円。

窓からの眺めくらいは我慢しても損はない。





(終わり)


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ヨンジュ洞の階段

2014年08月15日 |   〇釜山の階段

ヨンジュ洞の1か所の階段にモノレールが設置されたからと
言って、実際のところ、その恩恵にあずかることのできる
住民は洞民全体から見れば極々少数だ。

例えば、同じくヨンジュ洞のコモドホテル近くにある階段。



上から下を望めば、大の大人でも足がすくみそうなくらいの
急こう配の
階段だ。



釜山には、こうした階段がいたるところにまさに無数(?)に
存在している。

歩行弱者にやさしい傾斜地の街づくりは、今、プサンで
緒(ちょ)に
就いたばかりと言ったところか。

がんばれプサン!


(終わり)



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