韓国を代表する人気男優のファン・ジョンミン(黄正民)は、慶尚南道
馬山(現昌原市)の出身。
馬山と言えば、「ヲタク」の妻の妹の夫の故郷。(2人の長女が
最近、福岡に遊びに来た。)
2人は結婚式を馬山で挙げたので、「ヲタク」も、あの頃はまだ元気
だった妻の長兄といっしょにプサンから送迎バスに乗り込み、馬山の
式場まで出かけたことを昨日のことのように思い出す。
20年ほど前の話だ。
この週末、ファン・ジョンミンが主演で慶尚道方言を話す映画を
2本見た。
彼の話す方言は、決してわざとらしくはないが、かと言って、地元の
人が話す深みのある慶尚道方言でもない。
誰もが聞き取りやすい薄味の方言とでも言えばよいのか。
いずれにしろ、「ヲタク」が慶尚道方言を強く意識しながら観た
2本の映画を記録しておく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■사생결단 「死生決断」 2006年 〇〇〇--
(126)
プサンを舞台にしたノワール映画。
主人公の刑事は、プサンの覚醒剤販売を取り仕切る大物を逮捕する
ため、市内のある地区を縄張りとする売人と手を結ぶ。
結末には、3人それぞれに、韓国ノワールらしい破滅が待っている。
■히말라야 「ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆」 〇〇---
(125)
慶尚南道固城出身の実在の登山家をモデルとする映画。
命をかけて険しい山にいどむ登山家たちの絆が描かれた映画だが、
正直、「ヲタク」には共感しがたい世界の話であった。
(終わり)
韓国の映画史をふり返ってみると、2001年、「友へ チング」が初めて
観客動員800万人を突破して以来、現在(2018年3月)まで、800万を
超える観客を動員した韓国映画は、実に26本。
「ヲタク」は、その26本の韓国映画を全て原語(韓国語)で観た。
と言っても、何の自慢にもならないことは痛いほど知っている。
例によって、「ヲタク」が陰気な自己満足を重ねただけの話である。
以下、この週末に見た2本の映画を記録しておく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■과속스캔들 「過速スキャンダル」 2008年 〇〇〇〇-
(124)
820万を超える観客を動員した2008年暮れ公開の大ヒットコメディ。
主人公の男は、元アイドル歌手で、現在、テレビCMにも出演する人気
ナンバーワンのラジオDJ。優雅な独身生活をおう歌する30代半ばの
人気芸能人だ。
そんな彼の元を、ある日突然、娘と名乗る見ず知らずの若い女性と
幼児の母子が訪ねてきた。知り合いの動物病院の検査で、彼と女性の
親子関係も立証されてしまった。
彼が知らされてなかっただけで、実は、彼が中学生の頃、隣に住む
年上女性と初体験を持った時にできた子どもが、その女性だったのだ。
全くナンセンスな話である。
30代の人気芸能人に、隠し子どころか隠し孫までいる。とんだスピード
違反のスキャンダル(「過速スキャンダル」)というわけである。
韓国語の「過速」とは、スピードの出し過ぎのことを意味している。
この映画は、そんな彼らが晴れて「過速三代」バンドとして活動する
ようになるまでの日々を描いている。
笑いあり、涙ありの心温まるコメディ映画であった。
■D-War 「D-Wars」 2007年 〇---- (123)
840万を超える観客を動員した2007年最高の大ヒット作。
ロスアンジェルスを舞台に、朝鮮の伝説上の竜が復活し、世界を
破滅の危機から救う物語り。
竜の復活を助ける2人の男女は白人のアメリカ人。500年前の朝鮮の
男女が、現代のアメリカ人の男女に転生したのだ。
めずらしい韓国映画ではあるが、「ヲタク」の趣味ではなかった。
(終わり)