■터널 「トンネル 闇に鎖(とざ)された男」 2016年 〇〇〇--
(131)
2016年、710万を超える観客を動員したヒット作(年間4位)。
崩落したトンネルの中に閉じ込められた男が、絶望の淵から生還を
果たすまでの物語。
手抜き工事や設計と異なる施行、人命軽視の風潮など、韓国社会の
負の側面に対する風刺も盛り込みながらの展開に、ぐいぐいと
引き込まれた。
非常に見ごたえのある映画だった。
■럭키 「LUCK-KEY ラッキー」 2016年 〇〇〇--
(130)
2016年、690万を超える観客を動員したヒット作(年間6位)。
日本映画「鍵泥棒のメソッド」のリメイク版。
笑いあり、スリルあり、感動ありの実に見ごたえのあるラブコメディ
であった。
■써니 「サニー 永遠の仲間たち」 2011年 〇〇〇--
(129)
2011年、730万を超える観客を動員した大ヒット作(年間2位)。
女子高時代、「サニー」という名の仲良しグループを作っていた
オバちゃんたちの過去の友情が、20数年後の現在に復活する。
この映画は、オバちゃんたちだけではなく、疲れた中高年男も含め、
観る者全てに、日常の生活の中でついつい忘れてしまいがちな大事な
ことを思い起こさせてくれる。
オバちゃん曰(いわ)く、全ての人に歴史があり、全ての人が自分の
人生の主人公なのだ。
■베를린 「ベルリンファイル」 〇〇〇--
(128)
2013年、710万を超える観客を動員したヒット作(年間4位)。
ドイツのベルリンを舞台に、南北朝鮮を軸に各国の諜報員たちが
繰り広げるアクション映画。
主人公は北の英雄的工作員でありながら、本国の権力抗争に巻き込まれ
裏切り者として粛清される立場に。
彼は妻と妻のお腹の中の子どもを守るため、韓国への「転向」を
決意し、韓国の諜報員とともに北の諜報員と戦う。
しかし、妻は北の諜報員に殺され、北との平和的共存を優先する
韓国政府は、彼の身柄を北に渡すことを決めた。
上部の命令を拒んだ韓国の諜報員が彼を逃がし、彼が妻と子の復讐に
向かうところで映画は終わった。
■인천상륙작전 2016年 〇----
「オペレーション・クロマイト( 仁川上陸作戦)」
(127)
2016年、700万を超える観客を動員したヒット作(年間5位)。
朝鮮戦争における仁川上陸作戦を題材にした戦争映画。
困難な上陸作戦を成功に導いた韓国軍諜報員らの超人的な大活躍
(フィクション)が英雄的に描かれている。
「クッポン」(理性が麻痺した愛国主義)映画との批判を呼んだ
映画の一つである。
(終わり)